Nicotto Town



ぐだぐだ劇場R【11】再会!スイとギュー!

「いーーーやーーー!!」「どうしたの!?セルフィ!」

屋上に響き渡るセルフィの叫び声を聞きつけたパン・キッシュが見たものは…
口から魂が抜けて呆けているセルフィの姿であった。

「スイ!」「ギュー!」「二匹揃って…」「水牛~!」
自己紹介がてら、いつもの挨拶をする水牛のスイとギュー。
「わぁっ、カワイイ~!この子たち、何者なの?」
パン・キッシュはスイとギューの頭をナデナデしている。
「この子たちは異世界から来た水牛ちゃんたちなんだよ。キミたち、分析させてもらっていい?」
呆けているセルフィの代わりにオペ子が答えた。
「スイ?分析?」「ギューたちをガン見するのかギュー?」
「ていうか、何でアンタたちがここにいるのよ…」
セルフィは、呆けている状態からやっと立ち直った。
「ティルトに魔法でスイ~っと送ってもらった~」「転送魔法だギュー」

授業が終わるまでスイとギューは、セルフィのカバンの中で大人しくできず、誤魔化すのに苦労した。
「ただでさえ、授業中の寝言を先生やクラスのみんなに聞かれて中二病扱いされてんのに…」
学校の帰り道を歩きながらグチるセルフィ。
「ああ、アン・ダンテの夢の中で魔王「ボウ・ヨミー」と戦った時か!」
インカムをいじり、その時の記録を読み返すオペ子。
「確か、アン・ダンテさんに貸してたゲームの攻略本を返して欲しかっただけなんだよね」
パン・キッシュはその時のことを思い出しながら苦笑交じりに切り返した。
「スイ?「ボウ・ヨミー」って魔王だったの?」「中二病って何だギュー?」
気になる所が全然違うスイとギューはセルフィの両肩の所にフワフワ浮いている。

「ただいま~」
「あら、おかえり。セルフィちゃん」
「こ、こんにちは…。どうも、お邪魔してます…」
自宅のリビングルームにティルトがいたので、セルフィは往年のギャグマンガよろしくズッコけた!

ーつづくー




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