月下の幻視者-その11
- カテゴリ:日記
- 2009/10/21 01:15:28
「月下の幻視者-その5」で久生十蘭の事を書きましたが、
久生十蘭、夢野久作、小栗虫太郎、この三人は日本の幻想
小説家の中で朱雀が最も好きな作家達です。
もともと西洋のデカダン小説や幻想小説ばかり読んでいた
朱雀が日本の幻想小説を読み始めた切っ掛けは渋澤龍彦の
影響で、この3人にたどり着いたのも確か渋澤龍彦の本から
だったと思います。
では今日はその中から夢野久作のお話など…
と言っても、この人の話をすると「ドグラ・マグラ」を
語らないという訳にもいかず、このブログがますます
怪しげになってくるんですよね~。(笑)
でもドグラ・マグラは映画にもなりましたし、ネット上でも
沢山の方が語っていますので、詳しいことはそちらに
お任せしてさらっと流します…(笑)
主人公である「私」には自分の名前や過去の記憶が一切なく、
その「私」が精神病棟の一室で目を覚ましたところから
始まる話で「私」が法医学の教授・若林や精神医学の教授・
正木らと関わりながら自己発見の謎にむかう探偵小説。
それが「ドグラ・マグラ」ということにしておきましょう。(爆)
実は朱雀が今日紹介したいのは夢野久作の「月蝕」と言う
極々短いお話なんですよね。
鋼(はがね)のように澄みわたる大空のまん中で
月がすすり泣いている。
………けがらわしい地球の陰影(かげ)が
自分の顔にうつるとて…………
それを大勢の人間から見られるとて…………
…………身ぶるいして嫌がっている。
で始まり
ではサヨウナラ…………
みなさんおやすみなさい。
……ホホホホホ……………………
ホホホホホ……………………………
で終わるこのお話は、ドクドクと月から血が滴っている感が
何ともルナティックな作品です。(笑)
朱雀はいつもこの人の小説は皮膚で感じながら読むしか
ないな~と思ってしまうんですが、代表作の『虚無への供物』が
夢野久作の『ドグラ・マグラ』小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』
と共に日本推理小説の三大奇書に数えられている作家の
中井英夫は「小栗を天空から飛来したとすれば、夢野は
まさしく地底の作家で土着という言葉の意味も、彼の作品の
深みにまで降りてみなければ理解されにくい」と語っています。
ホント、地底の作家が書く月は何とも大きくて狂気(ルナ)に
満ちているんです。
その夢野久作によれば「三日月は死の唄を書くペン先」なんだ
そうですけどね。(笑)
夢野久作の小説は青空文庫で読めますので、また興味のある人は
そちらで読んでみて下さい。
で、今日の詩は随分前に真昼の白い月を見て書いたもので、
夢野久作とは何の関係もありません。(笑)
「白日夢」
日盛りの溜息は
気怠い放物線を描き
冥(みょう)の奈落に
仄白い幻を呼ぶ
陰鬱に眼を眇(すが)めた
月人(つきひと)が
ほとぼりの醒めぬ躰に
誑惑(きょうわく)のくちづけ
それは
束の間の惰眠を貪る
さかしまな月の
しどけない残像
白虹(はっこう)を纏う
緩慢な瞬(またた)きは
密やかな微熱へと変わり
何時しか
尾閭(びりょ)より泄(もれ)落ちる

























友達を勝手に解除してしまってスミマセン!
いつも光源氏蛍さんには熱心に朱雀のブログや詩を読んで頂き
その感想も沢山書いて頂いてありがたく思っています。
でも、朱雀は自分の矮小で狡猾なところをとてもよく知っています。
朱雀の書いた詩や短歌に、手放しの賛辞を贈って頂く度に、
嬉しさより媚びるような浅ましいモノを自分は書いているんだろうか?と
とても息苦しくなってしまうのです。
これは光源氏蛍さんの責任ではなく、朱雀個人の問題です。
朱雀のように精神的にどこか欠落している人間には、よくあることで
たとえば朱雀は春を普通に過ごすことが出来ません。
雨の日に外に出ることが酷く苦しくてたまりません。
年齢とともに少しつづ、他人との距離の取り方や人との関わり方を
覚えてきたつもりですが、詩など自分の核心に触れるモノの話に
なるとまた別で、やはりうまくコントロールが出来ません。
光源氏蛍さんには大変申し訳ないのですが、できれば少し距離を
置かせて頂きたいと思います。
本当に我侭ですみません。
とても理不尽なことを言っていると思いますが、理解していただけると
ありがたいです。
ごめんなさい。
幻想小説家」との記述で発見しました、どうも底が知れない人です、でもチャットでの印象は
とても茶目っ気のある人、それと、あなたが書かれる詩、なんか同一人物では無いような、
不思議な人です。
昨日たまたま、N響アワ-の中で、ベートーベンのピアノソナタ「月光」を久しぶりに聞いて、
私のこころも月へ向いていきました、そしてドビュシーの「月の光」を思い出して何故か心が
感傷的になりました。心が感傷的になったところで、心に甦ってきた思いでの曲は(月とは
全然関係有りません (笑))さだまさしの「道化師のソネット」でした。
この曲にはとても、強い思い出が有りますとても切なく悲しい思いで・・・・歌詞の通りの・・・
http://www.youtube.com/watch?v=s5B2tWGxBig
「道化師のソネット」
笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
僕達は小さな舟に 哀しみという荷物を積んで
時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね
君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを
せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になれるよ
笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
きっと誰もが同じ河の ほとりを歩いている
僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して
息もつがずに登ってゆく 山びと達のようだね
君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを
せめて笑顔が救うのなら 僕は道化師(ピエロ)になろう
笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
いつか真実(ほんとう)に笑いながら 話せる日がくるから
笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために
二人で涙をボロボロこぼしながらこの曲を聴いた、悲しい思いでが、月光の曲を聴きながら
私の心の中にわき上がって!忘れたはずの心の痛みが甦って・・・・
朱雀さん服も一新されましたが、当分これで行くと言っていた髪の毛まで変えたんですね
僕はどちらかというと、前のストレートのロン毛が好みでした(個人的趣味です)