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レ5年03月18日の宇野昌磨選手

【レ5年03月18日の宇野昌磨】

 

日本勢初の連覇を狙う宇野昌磨。

 

世界選手権で求める闘志を燃やす意欲と「世界トップ」の証明

 

2023年03月22日から開幕する世界フィギュアスケート選手権。

 

今シーズン、無敵の強さを見せる宇野昌磨が

日本男子史上初2連覇への戦いに挑む。

 

宇野昌磨は2022年の北京五輪で2大会連続のメダルを獲得し、

世界選手権では初めて世界のナンバーワンへの座へ駆け上がった。

 

五輪後の新たなシーズンのスタートを切るにあたり、

 

「自分もみんなを引っ張っていける存在にならなきゃ」と

一番苦手なことに向き合う姿勢を見せた。

 

ジャンプも大事だけど表現も大事

4回転ジャンプ4種類5本の高難度構成。

 

さらに宇野昌磨自身が強く重要性を語る

表現・芸術性の面では他の追随を許さず、

 

GPシリーズ2戦、

GPファイナル、

12月の全日本選手権と

出場した大会4戦4勝で、

先頭を突っ走ってきた。

 

全日本後、宇野昌磨は

「ショート・フリーを通しても

パーフェクトな演技には及ばなかったですが、

悪くない演技だったかなと思います」

と振り返りながら、

複雑な心境を明かした。

 

「僕より先輩の選手が引退したり転向したりで、

自然と日本のトップに立ったとき、

いろいろ考えさせられますし、

みんなこういう気持ちだったんだなと感じました。

 

もちろん、

後輩がレベルアップしてくる中で、

置いて行かれないように頑張りたい気持ちもあります。

 

ただ、

フィギュアスケートが技術に寄ってしまっていて、

僕もジャンプを重点的に練習していますが、

ジャンプだけではないことを率先して表現できたらと思います。

 

競技者である以上、

点数を取りに行くことは

最優先事項ですけれども」

 

「練習はしてきた」自信はあるが

「期待は高めない」

 

迎えた2023年、

宇野昌磨は大会に出場せず、

練習に専念し、

自分自身を磨き上げてきた。

 

2023年03月中旬、

愛知・中京大学のスケートリンクを訪れると、

曲かけ練習を行い、

ジャンプのチェック中だった。

 

フリーのジャンプは4回転5本を含む合計7本。

 

ループ、

サルコウ、

フリップ、

トゥーループ

と4回転を次々と決める。

 

今シーズン全勝の原動力となった

ジャンプの精度がレベルアップしていた。

 

「世界選手権に向けて3カ月、しっかり練習してきた」

と語る。

 

一方で

「練習でできているから試合でできる」

という期待や、

自分への期待を持つことは、

過去に自らで裏切ってしまった経験があるだけに、

「勝手に期待は高めない」

と慎重だった。

 

かつて宇野昌磨は

2018年の平昌五輪の銀メダル

という成績に縛られてしまい、

 

2019年の世界選手権では4位と

表彰台を逃す悔しさを味わっている。

 

毎日、自分がベストだと思う練習をしている

 

「結構泣いてましたもんね。

内容は良くなかったんですけど、

自分ではすごく頑張った方だった。

 

悪くないと思える演技でも、

その位置にしかいけない自分が

少し情けなかったという

涙が表れていたのかな。

 

さいたまスーパーアリーナは、

それを今も覚えている場所です」

 

そんな悔しい経験をした地で、

今年の世界選手権は開催される。

 

この3カ月間の練習に意味があったという宇野昌磨は

 

「ジャンプに関してはまだ期間があるので、

フリップを詰めたい。

 

それ以外は今日まで練習してきたこともあって、

手応えはある。

 

それが試合でできるか僕もわからないですけど、

大丈夫かなって思うジャンプはもうない。

 

毎日毎日自分がベストだと思う練習をしているので、

その結果が少しずつ表れている」

 

全日本後のインタビューで

「トップに立ったとき、いろいろ考えさせられた」

と語った宇野昌磨。

 

去年の世界選手権でフリーは

「ステファンが満足する演技を」

と演じきり、

初めて金メダルを手にしたが、

 

今シーズンの世界選手権では

求めているものが違うという。

 

「世界のトップ」と言い切れる選手へ

 

今頂点に立っているからこそ、

宇野昌磨はこれまでとは違う自分に

困惑しているようだった。

 

そして、この大会が

 

「自分にとって何かしらの

ターニングポイントになるかもしれない」

と話した。

 

「僕はずっとゆづ君やネイサンを目標に練習して、

それがモチベーションだった。

 

僕よりうまい選手がいることで、

僕の練習がどこまで通用するのか

ワクワクして試合に挑んでいた。

 

マリニン君とか、

いろいろな選手が出てくる中で、

もちろんやりがいを持っていますが、

 

ただただ上を見て練習してきたときとはちょっと違う。

 

モチベーションあふれる中での

練習はすごく楽しかった。

 

今もやりがいはありますし、

クオリティーを落としているつもりはない。

 

この世界選手権が自分にとって

何か変化のある大会になるかもしれない」

 

新たな刺激、

日々の練習での闘志を燃やす

燃料となる意欲を求めているという宇野昌磨。

 

受け身のようにも思えるが、

自らの演技で

「世界のトップ」であることを

証明する意欲は満ちている。

 

今大会は宇野昌磨にとって2連覇のかかる大会だ。

 

それは日本男子にとって大偉業にもなる。

 

「世界選手権で

これまで通り、

これまで以上の演技をして結果を残せたら、

 

シーズン最初に言った

『偶然1位になった』ではなくちゃんと

『世界のトップ』と言い切れる選手、

結果も伴った選手になるんじゃないかと思います」

 

2023年03月22日から開幕の世界選手権。

 

女子は坂本花織、三原舞依、渡辺倫果、

男子は宇野昌磨、山本草太、友野一希、

ペアは三浦璃来・木原龍一組、

アイスダンスは村元哉中・高橋大輔組が出場する。




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