恋はストーカー 9
- カテゴリ:自作小説
- 2009/10/23 18:10:41
私のアパートから女性のマンションまで、原付バイクで約一時間かかる。
私は真夏の昼下がりに、車の排気ガスと騒音で満ちた国道を走って帰って来た。
忙しくあわただしく走る仕事人達の車は、小さな私に気など使わないかのように、車の大きさによって秩序を決めていた。
私は彼女のマンションを突き止めた満足感に心を癒されていたが、気持ちとは関係なく動く大型車の流れに人間の造り出した世間の冷たさのような疎外感と孤独を感じていた。
彼女の顔と裸体を頭に浮かべることによって、疎外感から抜け出した気がした。
私はアパートに帰り部屋に入ると、窓を開けすぐにパソコンの電源のスイッチを押し風呂場に向かった。
汗と排気ガスで汚れ暑さにやられた身体を、水で冷やしながら洗いたかった。
なまぬるい水が蛇口から出て来た。
手に水の温度を感じながら冷たくなるのを待った。
水道の混合栓のガランをシャワーに変え、まず頭に水をかけた。
そして、顔から胸、胸から股へと水をかけまくった。
股ではペニスが堅くなっていた。
朝立ちと同じ感覚で、自分の意思とは関係なく反応してしまっていた。
私はシャンプーを頭に塗り石鹸を身体に擦りつけ全身を泡だらけにした。
そしてシャワーの水で泡を頭から流し始めた。
何も考えずただ泡を流した。
そのころには、私のペニスも柔らかくなって元にもどっていた。
風呂場から出た私は、冷蔵庫に向かい冷えた発泡酒を取り出し、首に下げたタオルで頭から顔に垂れる水滴を拭きながらパソコンの前に座った。
そして、お気に入りのなかからチャットをクリックした。
見慣れた画面が現れた。
私は画面の中に彼女を捜しながら、缶のタブを引き起こし小さく開いた穴からいっきにを発泡酒を飲んだ。
乾いた喉を流れ下る刺激がたまらなかった。
顔は上を向いていたが、視線は画面に向けられていた。
私が見つけた彼女の写真は周りがピンクで点滅していた。
そのチカチカの点滅を見ながら酒を飲み干した。
顔をおろし、手に持った缶を握りつぶした私は、それをゴミ箱に放り投げた。
「ちくしょう、もう裸になっていやがる」
私は嫉妬に似た怒りを感じた。
同時に他の男の前で裸で悶える彼女を想像して奇妙な興奮を覚えた。
私のなかの二つの感情は、打ち寄せる波みのように干渉しあいながら大きな一つの波となり彼女への執着を高めた。
裸で胡坐をかいて座っていた私の股間は、すでに堅くなっていた。
風呂場での無意識の勃起と、あきらかに異性を意識した勃起とでは内容が異なった。
私は体のなかに本能を感じていた。
男が本能的に女性に抱く感情だ。
「彼女とやりたい」
あまりにも単純で、そして片道の欲望。
男達はこの感覚に支配された時、大きな罠が待つ世界に落とさる。
私はまだその事に気がついていなかった。
社会という化け物の中で飢えて徘徊を続ける私。
私に唯一の癒しを与えてくれる女。
パソコンの画面を通じて行われるバーチャルセックス。
私の精神は錯乱していた。
しかし、彼女への執着は確実に強まっていた。
私の頭の中で彼女への次の計画が描かれていた。
それは、彼女の部屋を突き止めることだ。
今裸になってチャットしている生身の彼女がいる部屋だ。
今度は電車で行くことにした。
クーラーのきいた電車だ。
私は彼女のもとを訪れることなく、自分でマスターベーションを行い疲れのせいかそのまま眠りについてしまった。

























ゴキブンさんの小説の一節です^^
ゴミゴはチャットレデーの弱みを握って近づくつもりです。
恐喝になるかもしれません。
生の肉体を得るためです。
しかしまぶこさんの言うとうりばらす先が分からなければ、
ご主人にばらすのウソが通るかどうかです。
その前にゴミゴにハプニングがあります。
だとすると、問題の彼女の個人情報(名前とか、趣味とか)は入手できないような気がするんですが……
そういうものは求めていないんでしょうか?
ゴミゴは「足跡君」を使うかもです。
何気無く手にするコーヒーカップに愛着がわくのと同じ。
毎日、それで癒されると愛着と執着が。
カップは何もいやがりませんが
人間となると大変です。
素直なコメントありがとうございます。
想像で書いてますが男と女のドロドロは事実です。
理想的な愛はもっとさわやかですね。
スカットとさわやか、炎魔神イフリートさん。
始まりは何気ない興味だったのに、いつの間にか強い執着へと変化していますね。最終的にはどうなってしまうのか、気に掛かるところです。
しかし男は、~~な生き物ですから仕方ありませんね。
計画を立て、行動するのには共感できました。
少々卑猥な部分がありましたが、そのおかげで五実吾の気持などが分かります。
次回も楽しみにしてます!
お疲れ様です。
ええ、優しいさちさが怒るなんて・・・
はい、男はバカな動物です。
さちさんのような優しい女性によって救われます。
ゴミゴは今気付かれるのを恐れています。
時間があるのでじっくりと。
執着は一方通行で、愛は相互通行。
相互に通行するには、相手への思いやりが必要です。
なんて、一人前の反応をして生意気ですね。
恋は気まぐれです。
主人公の微妙な彼女への感情が伝わってきますね^^
今回は本当に「男の動物的な部分」がすごく感じられました^^
段々、高まっていくゴミゴの欲望と言うか執着が、今回は怖いくらいでした。
執着と愛は似ているけど、恋とはどうなのでしょう?
言葉で表すのは、難しいですね ^^;
文章書きが、そんな事を言ってはいけないんでしょうけど ^^;;
ストーカーって孤独なんでしょうね。
自分で感じて、自分で決めて、自分で行動する。
誰も何も言ってくれない。
孤独です。
…ってことでステプポチっとな!
それからプレゼントの帽子ありがとうございました。
おまえのコメント
涙がでるぞ。
男泣きだぞ。
ちょとHになりすぎました。
影ながら応援さしていただきます。
さわやかな小説が書けるとき、またお世話になります。
男 って感じですねえ