Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


いざとなったら…

 25日に、かかりつけ医で16歳の老犬くり子の口にできたメラノーマの除去手術をしてもらった。

 1日に見つけた頬の2センチ程度のふくらみはすでに10センチ以上になっており、頬の内側にはゴロリとした忌々しい腫瘍の塊があった。大きな梅の実を口に含んでいるような状態で口が閉まらず、常に悪臭を放つ血を流していた。
 天国に行った愛犬が使っていたペットシーツを寝床に敷いて血が床や寝床につかないようにしていたが、部屋中に生ゴミのようなきつい血生臭さが充満するのはいかんともしがたい。
 まめに口元をきれいにしつつ、消臭スプレーをカーテンなど臭いが染みつきやすい布製品に吹きつけ、窓を開けて換気をしていた。

 手術は部分切除はうまく行ったが、末期のため広範囲で取りきれず、がんは目の皮膚の下にうっすら広がっていた。
 それでも手術日から数日は食事もよく食べ、散歩に行く体力はなかったが、リラックスして眠っていた。口からの出血もほとんどなく、悪臭に困らされることはなかった。
 このまま症状が落ち着いてほしいと思っていた今日、くり子の左目から涙と目やにが出始める。この日記を書いている夜には、痛みで食事が取れず、目が開けられない状態だった。

 来院予定日は来月2日だったが、明日は祝日だからやってないかも。早く病院へ行かなければならない。それまで持ち堪えてほしい…。
 治る見込みがないことは理解している。腫瘍が滲出しているかもしれない左目の摘出が可能ならそうするつもりだ。
 あと1ヶ月生きられないにしても、痛みで苦しみながら生活させるのは残酷というものだろう。
 肺転移して呼吸困難になって苦しみ抜く姿を見たくはない…。
 本当に苦痛しかなく地獄のような残り時間を過ごさせるくらいなら、安楽死も覚悟している。
 
 2年前に空に旅立った愛犬は、肥大した肝臓腫瘍に内臓を圧迫されて苦しんだが、最後は安らかに息を引き取った。くり子も同じように見送れればと考えていたが、世の中うまくいかないものである…。




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