絶壁の伊達男
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/10/24 01:25:18
BASARAの小説書きました~
もろギャグです!
死にネタ書きたかったのにどうしてこうなった
むしろ俺は何がしたかったのか…
見たい人は↓へどうぞぃ
ある晴れた日のこと
伊達政宗は困っていた
散歩中、足を滑らせて崖から落ちかけたのだ
否、今現在も腕2本で全体重を支えているかたちだった
そう、すこし滑り落ちた政宗は、崖から突き出る木の根にしがみついたのだった
辛うじてそのまま落ちずに済んだものの、足を捻ったせいでそれ以上動けない
そろそろ腕も疲れてきた
と、ちょうどその時だった
頭上から足音がした
見上げるとそこには好敵手、真田幸村の姿があった
たまたま通りかかっていくところだ
こちらには無論、気づいてはいなかった
今の自分の状態は格好悪いと思ったが、この際誰でもいいから助けてほしい
少しだけためらったが、呼び止めることにした
「おい!真田幸村!」
呼ばれた幸村は当然、辺りを見回しその人の姿を探した
「ここだここ!俺はここだ!」
2回目の呼びかけでようやくこちらを向いた幸村は、
政宗の姿を見るや目を見張った
「ま…政宗殿…!?何をされておられるのですか!?」
「見てわかんねえか?」
「このような所で懸垂…?命掛けの鍛練でござるか?」
「Not exactly !! そんなんするのはアンタくらいだろ!!」
「そうでござるか…では何を?」
「落ちそうになってんだろ!足滑らしたんだよ!!」
「それならそうと早く申して下され
さぁそれがしの手に」
そう言って幸村は手を差し伸べてきた
しかし、政宗の両手はどちらも弱りきっている
片方を離せば、もう片方は滑り落ちてしまいそうだった
「いや、もっと他の方法ねえか?」
「他の方法…でござるか?」
幸村は考え出した
しまったな…と政宗は思った
見れば、腕より掴んでいる木の根の方が千切れかけていた
めりめりと音を発てている
これは時間の問題だった
「もういい、もう一回手をかせ」
「分かり申した」
そう言ってまた幸村が手を差し伸べた時だった
ブツンと音を発てて木の根が崖から離れてしまったのだ
「Noooooooo!!!!」
「ま、政宗殿ぉおお!!?」
ズルズルと滑ってからしばらくすると政宗の下降は止まった
木の根は伸びたもののまだ繋がっているようだった
しかし、幸村との間隔が人1人分空いてしまっていたのだ
これではもう手を伸ばしたくらいでは届きそうにない
「政宗殿…いかがなされる…?」
「Oh…こりゃもうどうしようもなくねえか…」
そんな諦めかけた時だった
幸村の後ろを誰かが通っていったのだ
慌てて幸村が追いかける
振り向いたその人は長曾我部元親だった
幸村が政宗のもとへ元親を連れてくると、元親はかなり怪訝そうな顔をした
「独眼竜…何してんだ?」
「落ちた
幸村と力を合わせて助けてくれ」
言われた元親は露骨に、そんなこと言われても、と顔に出した
「これはどうすんだ…?」
「それがしもそれが分かりませぬ…」
二人してまた考え出してしまった
気がつくと政宗の手首が悲鳴をあげていた
―Oh my Got !! 何でもいいから助けてくれ!!
心の中で叫びをあげていると、崖の上へ第3の人が通りかかった
幸村と元親が呼び止める
毛利元就だった
彼も政宗を見るや否や、怪訝そうな顔をしていた
「何があったというのだ」
「落ちたんだよ!助けてくれ!!」
「毛利よぉ…こいつをどうにか助けてやる方法はねえか?」
「もうこの際何でもいいのでござる
急がねば政宗殿は…」
「武器を伸ばしてやればよかろう
貴様等の武器はどちらも長いではないか」
元就はしらっとした顔で言った
幸村と元親は各々の槍を見て、そうか!、といった表情を見せた
「掴まれ独眼竜!」
「さあ政宗殿!」
二人は政宗に槍を差し伸べた
よりによって刃の方を
「掴まれるか!!危ねぇな!!」
よってたかって崖っぷちにしがみつく人間に向かって武器を向けるとは
もはや傍から見れば落とそうとしている様にしか見えない
事実、政宗は突っ込む度に体力を奪われていた
「貴様等何をしているのだ」
見兼ねて元就が口を開いた
―GJ!毛利さん!!
政宗が心中歓喜するのも束の間、次の言葉に絶望した
「もっと伸ばしてやらねば届くまい」
「ぬ…すまぬ」
「おうそうか…」
二人は武器を…否、刃をますます政宗に近づけた
最早刺さっていた
「いてててててててて!!」
指示を出した元就をキッと睨み付けると、当の本人は薄ら笑っていた
「政宗殿!どうなされた?早く掴まってくだs…あ!!」
そして悲劇は起きた
幸村の槍と元親の槍によって、木の根は完全に切り離されてしまったのだ
これが命の綱だった
寂しい音と共に政宗は崖下に吸い込まれるように落ちていった
「絶対呪ってやるううううう!!覚えてやがれてめえらあああ!!!」
政宗の呪いの言葉は空高く木霊した
―END―
























