Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


アーティスト紹介 8


前回は、シュルレアリスムの女性画家、Remedios Varoを紹介したね。
おれはシュルレアリスムはかなり好きなので、またシュルレアリスムの画家を紹介したいと思う。

「Paul Delvaux」

1897年生まれのベルギーの画家。
彼の作品もかなり独特。
キリコやマグリッドに影響されて、特にマグリッドがよく使っていたシュルレアリスム表現手法のデペイズマン手法というのを彼もある時期から使うようになったらしい。デパイズマン手法とは、例えば、マグリッドの有名な絵の一つで、部屋に巨大なリンゴが置かれている作品はご存じだろうか?
その絵のように、本来あるべき状態ではない状態にそのモチーフを置くことによって、画面に違和感を生じさせる手法。
一時期の彼の絵は、このデペイズマン手法を用いて、そして、とてもユニークなのが、一人の女性を描き続けていく。
彼のその時期の絵に描かれている女性は全て同じ一人の女性らしい。

彼の母親は、デルヴォーを異常に溺愛していたらしい。
デルヴォーは30歳くらいの時に一人の女性と出会い強く惹かれ合う。
彼女の愛称は、タム。
デルヴォーはタムと結婚したかったのだが、デルヴォーの母親はタムを「悪い女性」と決めつけて排除し、二人を別れさせる。
それからデルヴォーは自分の心の穴を埋めるようにタムの絵を描き続けていく。

そして、デルヴォーが50歳の時、たまたまタバコを買いに行った商店で20年近く前に別れたタムと偶然の再会を果たす。
それから、タムと数年後に結婚して、死ぬまでタムと一緒になる。
タムと再会する前までの絵はタムばかりを描いた不安気な作品が多く、タムと再会してからは、人生の喜びを描くようになったという。
そして、タムが90歳を過ぎて亡くなると、デルヴォーは筆を置き、もう絵を描くことはなく、その数年後に自分も亡くなる。

何だか、映画になりそうなデルヴォーの人生だが、やはり彼の絵はかなり面白い。
彼の作品は、多くのシュルレアリスムの画家たちのようにそこまでリアリスティックではない。
どこか独特な風合いを持った人物の描き方で、しかし、やはり徹底して独自の表現を追求されているので、デルヴォーにはデルヴォーの世界がある。
確か、MOMAにも一つあったから、ニューヨークに来た際にはぜひご覧になってみて下さいね!

https://www.youtube.com/watch?v=YvWwtk03ESE

アバター
2023/08/12 01:53
もふもふさん、

それは楽しそうな展覧会ですね〜!
シュルレアリスムおれも好きなので、そうゆう展覧会は楽しいです。
読んでいただいて、ありがとうございました!
アバター
2023/08/12 01:32
以前、シュールレアリズム展でデルヴォー見ました。
マグリットとかダリとか有名どころをひとまとめにしたお得な(笑)美術展。
青い背景に寂寥感のある女性がいるイメージ。
久しぶりに思い出しました。
アバター
2023/07/30 20:51
せんちゃん、おっしゃる通りだと思います。
芸術家は、ネガティブなことを作品に昇華させることがとても多いと思うし、そして、見る人もなぜかネガティブな作品に惹かれるところがあります。
デルヴォーの作品は確かに寂寥感のある不思議な世界ですが、やはりそこには生の希望が込められているように思えます。
人は、ネガティブなものの中にある希望や力を求めているのかも知れないな、とデルヴォーの作品からそんなふうに思いました。

レオノール・フィニーもとっても独特で面白い画家ですね!
アバター
2023/07/30 14:06
デルヴォーの絵はわたしも大好きで展覧会に行ったこともあります。
でも、こんなに詳しく画家の経歴は知りませんでした。
美しい話ですね。でも、タムと普通に愛し合っていたならあの不思議で寂寥感のある名作絵画の
数々は生まれなかったかも?と思うと複雑です。

レオノール・フィニーも好きな画家です。



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.