Nicotto Town


どんぐりやボタンとか


ヨーロッパの思い出 4


今日は、モロッコ。まあ、ヨーロッパじゃないけど。

5ヶ月間のバックパッカー一人旅、初めに行った国がスペイン。
シェンゲン協定の日数を調節するためと、後、モロッコ、アフリカなんて、異世界のようで、どんな場所なのか本当に見当もつかなかったから、スペインをあちこち旅した後に、行ってみた。

スペインの南にアルゲシラスという地中海沿いの街がある。
地中海を渡るとすぐにモロッコなので、瀬戸内海みたいな感じ。
モロッコとの玄関口のような街で、スペインの文化とモロッコのイスラムの文化が混ざっていて、面白い。
アルゲシラスから、フェリーに乗って2時間もかからないでモロッコの地中海沿いの街、タンジェに着く。
もちろん、別の国だから、パスポートにスタンプを押されるのだが、その税関がフェリーの中にある。
つまり、海上で税関手続きをするのだ。
フェリーがアルゲシラスを出発してしばらくすると、係員のおじさんが何やら乗客たちに大声でなんか言うと、乗客たちはわらわらと一斉に税関手続き所へ向かう。
だ〜れもちゃんと並んでない。
おれの番になる。

びっくりしたことに、税関のおじさん、くわえタバコ。。(^-^;)

パスポートを差し出すと、特に質問も無しで、ろくに見もしないで、超テキトーにポーンとスタンプを押されて、あとはまた客席へ戻った。
え?こんなんでいいの?って感じ。

まあ、とにかく税関を終えて、無事にタンジェに着いた。
結構あっという間。

タンジェのフェリー乗り場を降りると、目の前にかなり長くビーチが続いていて、たくさんの人たちが遊びに来ている。
事前に調べておいた地図を見ると、そのビーチの向こう側におれの泊まるホテルがある。
おれはせっかくなので、まずビーチへ向かって歩き出すと、早速、怪しさ満点のおじさんが声をかけてきた。

当時のおれはロン毛で髪の毛を後ろに結び、アジア人を見ると中国人だと思うのか、「Chinese?」と聞いてくる。
怪しさ満点なのでおれは冷たく「No, I'm Japanese.」と答えてさっさとそのおじさんから離れようと歩き続けると、怪しさ満点おじさんは、「hashish, hashish」(ハシシというマリファナを精製して作られたドラッグ)と言いながらついてくる。
「いや、ハシシいらないよ。」とまた冷たく言って、さっさとビーチへ歩いていくが、怪しさ満点おじさんはそれくらいじゃめげない!(笑)
ビーチまでついてくる。
「じゃあ、お前は何が欲しいんだ?girlか?」と今度は売春を持ちかけてくる。
おれはなんで初めてのモロッコの素敵なビーチをこの小汚いおじさんと一緒に歩かなきゃいけないんだ?とイライラしてきて、「いや、girlもいらないし、ドラッグもいらない。お前からは何にもいらねーよ、どっかに行け。」と言って、追っ払う。
怪しさ満点おじさんは、おれの態度に流石にこいつには何を言っても金を取れない。と思ったのか、それでようやくどっかに行ってくれた。
キツく言いすぎたかな?とちょっとだけ思ったけど、まあ、いいや。とおれは、気持ちを切り替えて、ビーチを楽しむことにする。

結構、ヨーロッパからの観光客も多いようで、地元住民だけじゃなく、ヨーロッパの人たちも海水浴を楽しんでいる。
ビーチの横の道路へ出ると、ラクダがいて、生まれて初めて町中にいるラクダを見る。
おれはそのまましばらくビーチを端っこまで歩いて、ホテルへ着く。
思っていたよりずっと大きくて綺麗なホテルで、部屋に入ると、そこは角部屋で、窓からベランダへ出れる。
ベランダからは地中海が一望できて、さっき歩いてきたビーチが見える。
ビーチの終わりあたり、ホテルのすぐ横には防波堤があり、そこで地元の子どもたちがたくさん遊んでるのが見える。

おれは、メインの大きなバックパックは部屋に置いて、小さなデジカメとメモ帳だけを入れた小さいバックパックだけを持って、その防波堤に行ってみる。
防波堤では若いカップルが身を寄せ合ってたそがれていたり、防波堤に打ち寄せる大きな波をキャッキャ言いながらはしゃいでる子どもたちや、おじさんやお兄さんが釣りをしていたり、地元の人たちの憩いの場所になっているようだ。

おれは防波堤の先っぽまで歩いて行ってみると、その遊んでいた地元の子どもたちが「chinese! 」「ジャッキーチェン!」「ブルースリー!アチョー!」とか行っておれの周りにわらわらと集まってきた。
さっきの怪しさ満点おじさんとはもちろん違い、笑顔が太陽みたいに爆発してる元気一杯の子どもたちはとっても可愛くて、おれはちょっと彼らとおしゃべりしてみる。
「お前らはこの辺に住んでるの?」などと聞く。
すると、この兄ちゃんは話してくれるんだ。と思ったのか、全員が一斉に口々になんか言ってくるが、返ってくる言葉がたぶん、アラビア語か、フランス語で、全然わからない。。
そして、おれが言ってる英語も彼らは理解してない。

それから、おれはバックパックからデジカメを取り出して、スペインで撮ってきた写真を彼らに見せてあげた。
特にビーチで撮ったビキニの美女たちの写真を見せると、男の子たちは「お〜!!!」と言って大興奮(^-^)
彼らに写真を見せている間、おれの後ろに置いておいた小さなバックパックを幼い男の子が勝手に開けていじくってる。
こっそりやってるつもりなのだろうけど、バレバレだ。
たぶん、何か盗もうとしてるのだろうけど、何も盗まれるものは入ってないので、そのまま放っておく(笑)

彼らにとって、アジア人が珍しいのか、しきりにジャッキーチェンだの、ブルースリーだの言ってるので、おれはジャパニーズなんだよ。と教える。
そして、おれはカンフーは出来ないが、空手はできるから、見せてあげよう。と言って、小学生の頃習っていた空手の型を少し披露してあげる。
男の子たちは大感激で、「にいちゃん、すげーな!!」みたいなことを口々に言ってくれる。
すると、その中でも少し大きい方の小学生高学年くらいの数人の男の子たちが、「おれたちはこんなことできるぜ!」みたいなことを言いながら、防波堤の上をダッシュして、次々にバク宙して見せてくれた。

いやいや、、君たちの方がすげーよ。。と感動。。

そんなふうに彼らと遊んでいると、地元のおじさんが通りかかって、その子どもたちに、「おい!お前ら、旅行者の方に迷惑かけんな!」というようなことを怒鳴って言った。
男の子たちはちょっとしょんぼりして、おれから離れていくので、おれは、子どもたちに「話してくれて、ありがとうな!」と声をかけて別れた。
あのおじさん、あんなふうに怒らなくても良かったのに。。

とりあえず、モロッコに着いて、いきなり地元の子どもたちと触れ合えることが出来て、とても良い思い出。
あの子どもたちはみんな貧しい格好をしていたけど、笑顔が爆発していて、とても素晴らしいエネルギーを持っていた。

今も元気にしてるだろうか?

モロッコの旅はこれからもうちょっと続くから、また明日にでもこの続きを書きますね!

タンジェのビーチでアクロバットしてるお兄さんたちの動画を見つけたから、貼っておくね。多分、これで投げ銭集めたりする文化があって、子どもたちも小さい時からそれを真似してバク宙とかできるようになるのかもね。

https://www.youtube.com/watch?v=1CVd1hk0-Bs

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2023/07/31 21:48
なほさん、シュノンソー城はフランスにあるお城なんですね!
素敵なお城ですね〜!
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2023/07/31 20:13
あたしシュノンソー城でパズル買っていまでも思い出になってます!
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2023/07/31 10:43
べるさん、
確かに、麻薬の売人が寄ってきたら怖いですね〜!
でも、そのモロッコの時のおじさんはただの小汚いおじさんで別に怖くはなかったです(^-^)

「あなたの笑顔が好きです。」なんて、急に言われたら気持ち悪いですね〜。。
100パーセント絶対に良くないことを考えてる人ですよね。。。

ヨーロッパは、たくさん国が集まっていて、ちょっと列車に乗ればすぐに他の国に行けるところです。
だけど、一つ一つの国にユニークな個性があって、スペインはとっても面白かったです。
人は人懐っこくて明るくて、食べ物は美味しいし、地中海は綺麗だし、ガウディのサクラダファミリアや公園や、ピカソなどのスペインの芸術家たちや、本当に素敵な国でした!
ぜひ、おすすめなので、今からでも行ってみて下さい!(^-^)
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2023/07/31 08:41
旅の話聞いてるといいなぁ~と行きたくなってきます^^

でも、麻薬の売人とか来られたらさすがにちょっと怖いですね。

昔新婚旅行でハワイに行った同僚が、いきなり知らない男性に(多分売人)

「アナタノエガオガスキデス」

と言われたらしいですw

私の新婚旅行はオーストラリアだったんですけど、ほんとはスペイン行きたかったんですよね・・・金額と旦那の希望で妥協しましたが、なかなか行ける機会も無いので行っておけば良かったな~と今でも思います(^^;



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