ゲームセンターでよく見かけるポップコーン製造機。日本小児科学会の「傷害速報」ではこれによる窒息事例を紹介し、ポップコーンの誤えん・窒息について注意喚起しています。ポップコーンだけでなく、子どもが異物を誤えん・窒息した場合の応急処置についてもおさえておきましょう。 

学会から注意喚起

ポップコーンは比較的噛みやすいお菓子であることから、安全と思われる方も多いかもしれません。日本小児科学会における「傷害速報」（１）を紹介したいと思います。 

食道や胃に食べ物が流れず気管支や肺のほうに入ってしまうことを「誤えん」、食べ物がのどに詰まって呼吸ができなくなることを「窒息」と言います。うまく噛んで飲み込むことができない乳幼児や高齢者では、比較的容易にこれらが起こります。 

今回紹介されたのは、２０２２年１２月、大型商業施設のゲームセンターに両親とともに訪れた１歳９か月の女の子に起こった事故です。

未破裂コーンが気管支に

女の子は、人気キャラクターが描かれた自動販売機で購入した大きめのカップに入ったポップコーンを、母親が押すショッピングカートに乗りながら食べていたそうです。

女の子は、容器の底に残っていたポップコーンを食べようとして、容器を傾け一気に流し込んでしまいました。ポップコーンの容器の中には、直径６ｍｍ程度の球状の未破裂コーンが入っていました。この大きさの豆は、子どもの気管支まで入り込んでしまうことがあります。

 女の子はむせ込みました。そばにいた母親が背部を叩打し、未破裂コーンを数個吐き出すことができました。しかし、次第に顔色が悪化し、反応がなくなってしまいました。

 通りがかった一般人が心肺蘇生を開始し、救急車で病院へ搬送されました。

来院時、呼吸性アシドーシスという危険な状態にあり、すぐに気管チューブによって呼吸が補助されました。しかし、右の胸の動きがよくありませんでした。

 検査の結果、右の気管支に未破裂コーンが詰まり、これが右肺の呼吸を妨げていることが分かりました。

すみやかに気管支鏡というカメラで摘出し、その後呼吸状態は安定しました。女の子は２週間あまりで無事回復しています。

 ポップコーン以外にも注意

今回、日本小児科学会では過去にも同様の誤えん事故が報告されていることを紹介し、「４歳未満の子どもにはポップコーンを与えないこと」を推奨しています。 

大人でもお菓子のカップ等を傾けると異物を誤えんすることがあるため、少なくとも未破裂コーンは取り除いておくことが望ましいです。 

ポップコーン以外にも、いろいろな食べものが窒息のリスクを持っています（表１）（２）。窒息しやすい形や性質として、「弾力があるもの、つるっとしたもの、丸いもの、粘着性が高いもの、固いもの」といった特徴があります。 

気管支の異物を除去した子ども４４０人の研究では、そのほとんどがピーナッツ、ポップコーンなどの食べ物とされています（３）。特に、４歳以下の子どもの場合は誤えん・窒息のリスクが高いので注意が必要です。

◇　◇ 

（表は上記アドレスの原文を見てください

　具体的で　説明もわかりやすいです） 

◇　◇

呼吸器内科のDrの投稿だけあって、具体的でわかりやすい。 

子供のいるご家族の方には、おすすめのページです。

◇　この記事を読んで思ったこと　◇

該当家族の方には申し訳ないが、この事故は１００％　保護者のしつけができていないことによる事故だと思う。 

そもそも、いくらカップ入りだったとしても、ポップコーンが残り少なくなったから、傾けてのどに流し込む食べ方を許していることそのものがおかしい！ 

さらに言うなら、買い物途中の店内を連れまわっている最中（カートにのせているとき）に、子供に　飲食させるな！！

　不衛生でしょ！

　どれほど気を付けても　子供は　食べこぼしをする可能性もあれば、カートにのせて買い物しなければならないほど　ガサガサした子供なら、当然　菓子を食べながらでも　あちこちに手を伸ばすだろうに！

　（というか　それを防ぐために　子供に　モノを食わせていたのなら、それこそ　育児（しつけ）放棄のネグレクトの亜種です！！

　買い物中は、店内の飲食コーナー以外では　モノを食わない！　商品に触れる可能性のある場所では、常に己の手を清潔に保つ！　これ　日本人としての常識！！

・そりゃね、いちゃもんつけの人なら、ポップコーン容器は

　奥が深いから、底の方の粒を手でつまみにくい、だから　子供が容器を傾けてのどに流し込むんだ、なんていう人も出てくるかもしれない。 

　しかし　本来　保護者なら　そういう、子供が一人で食べるには不適切な容器に入れて　子供に食べさせていることそのものが　間違っている！！ 

・そもそも　ポップコーンというのは、はじけたコーンに皮が引っかかるようにくっついて、それが　口の中で外れて　のどにひかかることだってあるよ、子供の場合。

　小学生くらいでも　ガサツな子供が　遊園地のポップコーンを食べながらむせて　コンコンせきをしまくっているのをみたことがある。 

　その子がせき込むたびに　口の中から「かけら」が飛び出して　めっちゃ　不衛生だった。

　でも　その子は　なかなか　のどにひっついたコーンの皮がとれなくて　コンコンと目立ちまくっていた。

　（もちろん　最後は無事に　とれたけどｗ）

・とまあ　本来　しつけの部分で　防げる誤嚥事故だってある。

 ・その一方で　ご老人の身体の緩やかな機能低下に気付かず

　意外なもので　誤嚥事故が起きることもある

その典型が、「唾液を吸収して飲み込みづらいもの：のり・ゆでたまご・煮魚・鶏ひき肉のそぼろ煮」など

　普通は　「刻みのり」で誤嚥なんて思わないよね

　でも　そういう事故も起きる

　だから　老人ホームの介護員の研修（半年ごとの情報の更新）が重要なのです。

・さらに　我が子の食べ方をちゃんと注意して、家庭でのしつけによる　防げる誤嚥事故として

「粘着性が高く、唾液を窮してして飲み込みづらいもの：パン類・焼き芋・カステラ」がある。 

　きちんと　小さくちぎって口に入れるように、しつけておけば防げる事故。

　逆に言えば　大人でも　焼き芋についついがっついて、「うっ　胸が詰まる～」なんてこともある

　だから　焼き芋も　手で皮をむきつつ、口に入れる前にはきちんと皿にのせて　スプーンやフォークで一口サイズに切って食べましょう！

　皮むいて、皿に戻して一口サイズに切って食べて、また手で皮むいての繰り返し

　　それを　バカにするなかれ、誤嚥を防ぐマナーなのです！

　ようは　食事マナーは　命を救う、誤嚥を予防する　ってことです。

（詳細は　上記アドレスの表を見てください。

　　誤嚥の理由・食品の種類と形状・特長・対策など

　　具体的に完結にまとめてありました）