Nicotto Town


個人的アニメ視聴記録


2024冬アニメ 百妖譜 11~12話

あくまで個人の感想のメモなので突っ込みどころはスルーしてください。
あらすじなし、視聴中や視聴後の感想をだらだらつぶやいてるだけです。

〇百妖譜 木曜日 01:55
1~8話の感想
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=422273&aid=73378457
9~10話の感想
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=422273&aid=73459299

11話
こじゅつって蠱術なのか。
今回は、蠱を操る蠱師族の末裔のお婆さんと、彼女と結婚した張/騰根の物語。

恋愛成就の占いでぼったくられて一文無しになった桃夭さんを助けてくれた優しそうなお婆ちゃんが、食事にしびれ薬を仕込んだ上、お屋敷に忍び込んでいって人気占術師に化けていた妖怪と忍術対戦()が始まった時はどうしようかとw
真相は、気立ては良いのに顔のやけどのせいで、良縁に恵まれず悩んでいる良家のお嬢さんの願いを叶えるためを装って、蠱を使おうとする(蠱を双方に飲ませれば結ばれるけど、蠱に食われて干からびて死ぬ)妖怪を、蠱師族の末裔のお婆さん(張夫人)が止めようとしてたっぽい。
後を追ってきていた桃夭さんは傷ついた張夫人を助けようとし、そこに正体を現した妖怪たちが襲い掛かる。桃夭さんの助けを求める声に応えたのは、犬っぽい妖怪騰根。騰根はたちまち妖怪(虫系)を喰らい尽くし、張の姿に戻る。
今回の、桃夭さんへの依頼主はこの、張こと騰根で、中国の神様とか妖怪がわからないので、ちょっとそこら辺の上下関係とかがわかりにくいんだけど、多分、上司に当たる存在に呼び出されてるんだけど、蠱師族の末裔の張夫人を見張って蠱母を狩りたいので、今は騰根はこの地を離れられないという診断書を出してほしい、みたいな流れだったっぽい。
夫人が手当てを受けて休んでいる間に、蠱を操る蠱師族と蠱を喰らう騰根は天敵のはずなのに、どうして夫婦として一緒にいるのかという問いに応えて、騰根は夫人との出会いを語り(長くなりすぎるので割愛するけど、蠱師族なのに蠱で人を操ることを否定し、蠱を滅ぼそうとする夫人に興味を持っちゃった(好きになっちゃった)ってことですよねw)、次は、張/騰根が席を外した時に、桃夭さんが夫人に、「張に蠱母(結ばれるけど死ぬ例のやつですよね?)を飲ませたのはいつか」と問いかけ、衝撃のうちに次週へ続く。

12話 3/28 最終回

先週、張視点で語られた過去を、今度は夫人目線で。
50年前。蠱で男を操りついには殺してしまう一族の習わしを、どうしても許せず反対したことで小屋に閉じ込められている間に、何者かに一族が滅ぼされ一人生き残ってしまった夫人(ここらへんは先週の復習)は、初めて街に降りるが、街の人に蠱師族と知られた途端、礫をもって追われて怪我を負い川(湖)に落ちてしまう。気付いた時には見知らぬ男に助けられ、焚火の側に寝かされていた。
夫人に誰何された男は「張さんとでも呼んで」と名乗り、蠱師族である婦人が虫を使わないのはなぜかと問う。一族の習わしを否定する彼女は、蠱を使えば本当に呪女になるといい、すべての蠱を滅ぼすと宣言する。
医者が家業という張は、追い払おうとしても彼女に付きまとい、医術の勉強にもなるからと一緒に蠱退治を手伝ってくれた。いつしか、男に心惹かれ一緒にいたいと願い添え故に蠱退治を急ぐ夫人。「いつか蠱がいなくなったら、なにがしたい?」その問いに張は「君はどうだい?」と問いを投げ返し、夫人はどこかに落ち着き店を持ちたい。博識な張に店の名前を考えてほしいと頼む。張はそれには返事をせず家業の話をする。
「治すのは薬では救えない病。治療方法は、病にかかわるものすべてを消す(つまり皆殺し)」
「今度の病人は、変わっていて自ら治療に加わった。ただ彼女が頑張るほど病状は悪化する」
「彼女に治ってほしいと思ってるが、家から何度も早く手を下して戻ってこいと連絡が来ている」
「従わなければ罰を受ける。が、自分でも理由はわからないがどうしてもできない」
「家族の元に戻れば、帰ってこれるとしても数十年先、命令に背いて帰らなければふたりとも災難に見舞われる」
一晩休んで、次に日に旅立つように勧める夫人。
その夜、夫人は煩悶する。
「飴を舐めたことのない子どもはその甘さを知らない、でもその甘さを知った後に取り上げられれば、あとのはただ苦い思いしか残らない」
張が自分の物なら、どんなにいいか。そう願った時、夫人の手のひらの中に蠱母が生まれる。
毛嫌いしていた一族の女たちと同じになってしまうと理解しつつ、翌朝、夫人はおかゆに蠱母を入れて張に食べさせ、張は家族の元には戻らず、「店の名前を考えた」と告げ夫人の側に居続けてくれた。

時が過ぎるごとに自分がしたことを後悔し、罪滅ぼしとして蠱を倒し続けてきた。夫人は桃夭に話して肩の荷が降りたのか、桃夭の「蠱母には離れると決めた人を引き留める力があると、本当に信じてるのか」という問いには答えず、部屋を出ていく。

旅立つ桃夭に届け書(崑崙に帰れない言い訳のための診断書)の謝礼である金を産む蠱の入った箱を渡す騰根(張)。騰根から、あの時立ち去らなかった理由を聞いた桃夭は、去り際に騰根に何事かを耳打ちする。それを聞いて慌てて駆けだす張。

蠱を退治に行く振りで、自分の元を去ろうとする夫人に、自分の体内に蠱がいるかを確認させ(蠱師族ならわかるらしい)「蠱くらいで人の心は揺らがない」と告げ、隠し事をしてきたことを詫びる。
まあ、それでも、自分の正体は明かさないんですけどねw 崑崙の一日は人の世の10年って言ってたから、桃夭さんに書いてもらった届け書でごまかして、夫人が死ぬまで添い遂げるんだろうな。
だって、インチキ占い館がつぶれ、そのあとに張さんたちが出した店の名は、“懶回顧”。
柳公子の良いお声でうたわれた「次々と咲く花々も、振り返って見る気すらおきない。理由の半分は修行だが、もう半分は亡き妻である」唐代の詩人の七言絶句の一節ですよ。ロマンチック!(めっちゃ調べました)
騰根としてのお役目的にも、張さんがいなくなるかもって思ったとたん、夫人の手のひらに現れた蠱母のことを考えると、蠱って人の負の心から生まれるっぽいから、騰根が食べても食べても殲滅できないだろうし、新しく店を構えて人のためになることで、駆逐するんじゃなくって発生させない方にシフトチェンジしたんだろうなって。

あとは、旅立った桃夭さんが、もらった箱の中の金を産む蠱が最初からいなかったことを知って大暴れしたり(最初から分かってたんじゃないかと思ってたんだけど、桃夭さんですからねw どうかな?)、百妖譜を無くしちゃった(てへぺろ)したりw

ちな、百妖譜は中に書かれた妖怪の名前を消されると、妖怪の存在自体が消えちゃうそうで、無くしててへぺろですむようなものじゃなく、これは2期への引きかなぁというところ。中国では3期まで制作されてるみたいなので、日本での放送に期待したいです。

中国の故事とか歴史が全然わからないというディスアドバンテージなど何のその、めっちゃ面白かったし泣きました。1クール楽しませていただきました。ありがとうございました。2期3期の放送もお待ちしてます!

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2024/04/16 21:57
(参考)
https://wikiwiki.jp/tgcf/%E9%9B%A2%E6%80%9D
(天官賜福でも使われてるらしいです)

離思五首·其四

曾经沧海难为水,除却巫山不是云。
取次花丛懒回顾,半缘修道半缘君。

次々と咲く花々も、振り返って見る気すらおきない。
理由の半分は修行だが、もう半分は亡き妻である。




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