【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑧
- カテゴリ:自作小説
- 2025/04/16 15:54:05
美鈴が三上先生と付き合い始めた5月のある日のお昼休み。
美鈴は三上先生に呼ばれて科学準備室に行った。
「三上先生、これはなんですか?」
三上先生は、美鈴にピルを渡した。
「君とは、ありのままで愛し合いたいんだ。」
「でも、妊娠さすわけにはいかないだろ。」
美鈴は一瞬にして青ざめた。
でも、三上先生が好きな気持ちが勝って、ピルを受け取った。
美鈴はピルを握りしめて、こんなこと、望にも相談できない...
どうしよ...
三上先生は私の事考えてくれているんだよね?
遊び相手にしているわけじゃないよね?
教室に戻ってきた美鈴が青ざめているのを見て私は、
「美鈴、どうかしたの?顔が青いよ?」
と、聞いたけど、美鈴は
「大丈夫だよ。なんでもないよ。」
と言って黙ってしまった。
放課後、珍しく、三上先生は、クラブを休んで、美鈴と一緒に帰っていった。
「中野、昼はびっくりさせて、ごめんな。」
「ピルなんて、ひくよな?」
「でも、中野には、ちゃんと高校卒業してもらいたいんだ。」
そう言いながら、三上先生は、パワーストーンのお店に美鈴を連れて行った。
「さすがに指輪は、うわさになるから、指輪の代わりに、ブレスレット、プレゼントするよ。」
「この石を入れてもらおう。中野が幸せになりますようにって。」
信じよう、三上先生のことを。
次の日、美鈴は、嬉しそうに、パワーストーンを見せてくれた。
私の方はといえば...