Nicotto Town



【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑭



二学期

私は放課後、社会科準備室に行った。

コンコン

「失礼します。」

部屋の中には、水原先生だけだった。
ラッキー♡
「おっ、井上、どうしたんだい?」
水原先生は、教材の整理をしていたみたいで、両手いっぱいに本やプリントを持っていた。

まだ暑さの残る9月
夕陽が赤い影を落とす。

私は勇気を振り絞って告白した。

「水原先生、好きです。」

先生はものすごく驚いて、整理していた本やプリントを床に落とした。

私は真剣なまなざしで、先生を見つめた。
先生は深呼吸をして、真剣に答えてくれた。

「俺は教師だ。そして、おまえは生徒だ。」
「卒業式が終わっても、気持ちが変わってなかったら、そのとき、話を聞くよ。」

私には、十分すぎる返事だった。

「先生、落とした本とプリント片付けるの手伝います。」
「ありがとう。」

「井上、珈琲沸かすけど、飲んでいくか?」
「はい♡」

水原先生は珈琲を飲みながら静かに話し始めた。
「俺が高校生のとき、同級生の女子が先生と付き合っていたんだ。」
「幸せそうだったけど、彼女が妊娠してしまったんだ。」
「二人は、学校をやめて、赤ちゃんを産む道を選んだんだ。」
「心の底から喜べないだろ?」
「だから、俺は教師になったとき、生徒とは付き合わないって決めたんだ。」
なんか、美鈴のことがダブって見えた。
「その二人は、どうなったんですか?」
「結婚して今じゃ3人の子持ちで幸せにやってるよ。」
「でも、俺は教師辞めるつもりはないし、相手を退学に追い込みたくない。」
「だから、今は、井上の気持ちを受け取れない。」

アバター
2025/04/24 19:18
> ☆くーちゃん☆さん
私のロマンスになるのかな。。。。
子供出来た時、高校の先生から、出産祝いもらったことがあるよ。
アバター
2025/04/24 19:15
> 御狐神 蒼織さん
ありがとございます。
とても励みになります。
返信、そっけなくって、ごめんなさい。
アバター
2025/04/24 17:13
実際に、1年の時、3年の女子生徒が、男性教師と付き合ってた。
バレて2人とも居なくなったよ。
結婚したとか聞いた。

禁断の壁ぶち破ってのロマンス憧れる。

アバター
2025/04/24 07:47
コメント書いておきました。



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