Nicotto Town



【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑮



10月

美鈴が一週間、学校を休んだ。
LINEしても、理由をはっきり言わない美鈴。
心配になった私は、美鈴に会いに行った。
美鈴のお母さんが美鈴の部屋に通してくれた。
「ママ、望とふたりにして...」
そこには、やつれて憔悴した姿の美鈴がいた。
私は、びっくりしてしまった。
「どうしたの!?美鈴!!」
美鈴は泣きながら、ポツンと言った。
「...赤ちゃんが出来たの。」
「えっ!?」
「美鈴!!三上先生はそのこと知ってるの!?」
美鈴は首を横に振った。
お父さんやお母さんにも、父親が誰かは、話していないという。

「三上先生は、私の妊娠を望んでいないわ。」
「...ピルを渡されてたの。」
「こわくて、飲まなかったけど...」
私は三上先生に怒りを覚えた。
「ダメよ!美鈴!」
「私、三上先生連れてくれから!!」





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