とはずがたり~香~その8
- カテゴリ:日記
- 2025/05/03 23:39:35
一番好きな香りはジャスミンだと思う。最近はヒヤシンスも好きだし、藤もマグノリアも好き、フルーツの香りも好き。だけど、嗅ぐ度に「好きだなこれ。」と思う香りは、大体ジャスミンが効いている。
ジャスミンにはジャスミンサンバックとジャスミンアブソリュートがある。また香水によってはジャスミンとも表記される。ジャスミンは1つじゃない。バランス次第でおしゃれなジャスミンからインドールの効いたジャスミンまで幅が広い。
ジャスミンを初めて意識したのはリベルタパフュームのサクラマグナ。夜桜を表現した香りだが、濃厚なジャスミンの香りが漂い、とても心地よい。それじゃ桜じゃないじゃんと思うかもしれないが、なんと不思議、なんとなく夜桜の下に立つような、そんなイメージが膨らむ香りだ。夜桜の下に立って、そのまま夜桜の大河に落ちていく感覚がある。初めて試した時に、心の底から全部ひっくり返った。そして不思議なことに、いくらつけても足りないくらい、香りが飛ぶ・・・と思っているのは自分だけかもしれない。良い香り過ぎて足りない。リベルタでは長め、8時間位残るらしいのだが、体感1~2時間、おそらく本当に短いのではなく、私が使うとそうなるだけだと思う。ただ、リベルタのプレタポルテコレクションは着色しているので、衣服に付着しないように注意している。
リベルタのプレタポルテコレクションはいくつかあるが、私が気に入ったのはサクラマグナとレインブロッサム。レインブロッサムは購入まではしていないが、こちらも良かったというか、他のブランド含めた、あくまで自分の知っている範囲で替えが効かないというか、個性があるというか。「この香りは他で嗅いだ。」とか「似た香りがある。」と思えばその時点でさよならするのだが、この2つは香り、価格、内容量からしても良かった。唯一惜しいのは着色していること。それは私のこだわりの一つなので、世間では問題ない。
ここまで褒めちぎれば普通は大容量と思いきや、サクラマグナはミニサイズしか持っていない。香水を調べたらジャスミン系香水の多いこと。サクラマグナはたくさんのジャスミン系香水の中で個性を光らせる一つなので、ミニサイズで足りる。あと、少し濃いというか、癖があるので、春限定にしている。
余談だが、リベルタはオーダー香水をやっている。オーダーで作った香りはきちんと「化粧品」になるよう、許可も取得している。オーダー系の話はあちこちで聞くが、意外と雑品扱いのところが多い。販売の現場ではどう謳っているか知らないが、宣伝ではルームフレグランス扱いで肌には使えない。もしかしたら口頭で「肌にも使える。」とささやいている会社もあるかもしれないが、れっきとした違反だ。原材料は化粧品で使えるものを使っているから許可取らないとか、そういうところで手抜きをせず、きちんと許可をとる姿勢はこの会社の信頼できる部分だと思っている。
リベルタのオーダー香水で使える材料は素人の私が嗅いでも良いものを使っていると思う。最後の調整は店舗側がしてくれるので、大きく道を外さない。調香体験をしたいとか、概念香水が欲しい場合はここが良いと思っている。ここでいろいろ試してみて、結果プロはすごいとつくづく思った。あれこれ入れれば透明感が消えるし、どんどんバランスが崩れる。香り同士の調和をとる、むずしい仕事だ。