Nicotto Town


彩の松ちゃん


コメだけ値段を下げる対策があるのだろうか

備蓄米放出でコメの値段が下がるというエビデンスはどこにあるのだろうか。備蓄米放出でコメ不足は解消できるかもしれない。ただし安いコメはすぐ売り切れても、高いコメは値段を下げることはしないだろう。誰が赤字を出してまで売るだろうか。今年の収穫予定米は、すでに青田買いで農家に高い値段で買い付けているはずだから、今年の収穫米が安くなるはずもないと予想する。少なくともコメ不足は、人気の影響が多分にあることも拍車をかけているから、もし備蓄米でコメがだぶついたとしても、焦って安く売りさばくこともしないだろう。なぜなら玄米は、低温保存しておけば、古米になったとしても需要は落ちないだろうから、取引業者の倉庫で備蓄することも可能だ。特にJA関連でない業者ほど、備蓄対策は業者自身が行うのではないか、自分だったらそうするだろう。

総理がコメの価格高騰対策を指示したが、指示された人も大変だなあと言ってあげることしか言葉が出ない。そもそも流通しているコメの値段を下げるって、誰かが赤字になるってことだろう。農家の米倉庫は、昨年の収穫直後に空っぽだから、今は取引業者の倉庫に保管してあるだろうけれど、赤字を出して取引などする業者はいないから、そこに税金を投入して安くするか、そんなことは出来ないだろう。現在は、賃上げ物価高にコメ不足の時期だから、時間が経つほど高いコメでも買い手がいないと言うことにはならないと踏んでいると考える。

さて今年収穫の新米価格は、どうなるだろうか。通常は、古米より新米の価格のほうが値段は高くなる。ならば新米が出てきても値段は今と同じか、それ以上に高くなると予想される。昔なら完全にJAに米を卸していたが今は自由だ、肥料代や燃料代の高騰を補うためになるべく高く売りたいと思う農家もいるだろう。当然JAとしても在庫を確保したいから、買取価格は高めに設定する。ならば一般の取引業者も在庫を確保したいので、値段を釣り上げて買い集めるだろう。その結果、小売価格を値下げしてまで自分の首を絞めて売るだろうか。

ところで今年の新米収穫まであと4か月ほどになってきたが、裏を返せば昨年を思い出すとコメ不足の時期に入ったと言える。これから収穫までは、在庫がどんどん減る時期に入るが、たとえ収穫時期になっても仕入れが順調に出来るか保証は何もない。ならばコメを出来るだけ確保しようと業者は動くだろう、たとえどんなに高くとも欠品を出せない商売もある。とにかく今年は、昨年以上に厳しくなるかもしれない、楽観視は出来ないと思うべきである。

 

さて今日の6時から、ロシアが一方的に宣言した3日間の停戦期間に入る。ウクライナは昨日、ロシアに大規模攻撃を行っているが、ロシアの停戦宣言が守られるのか信用していないので、停戦前に攻撃を仕掛けて様子を見ると言った作戦なのかもしれない。すでに今日は、停戦期間に入ったが、ロシアの反応がどう出るか静観する構えであろう。いずれにせよロシアがウクライナを属国にする目標がある限り、軍事侵攻は今後何年も続くと思わなければならない。もしウクライナがロシア領となったなら、欧州諸国にとって最大のリスクを抱えることになる。今のままでロシアが侵攻を止めなければ、世界大戦に発展することは大いにある。明日の戦勝記念日には、29か国の首脳を招待しているので、軍事パレードを盛大に行う予定でもあるから、ロシアの出方が注目される。

 





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