水薬の正体 ☆
- カテゴリ：日記
- 2025/05/27 06:47:03
福島の田舎に住んでいた子供の頃・・
夜中でも往診に来てくれる・・
その地方の赤髭、と呼ばれるお医者さんが主治医で・・
往診に来てくれると必ず帰り際にその家の子供たち全員をハグしてくれる・・
子供好きな医者という感じでもなく、笑顔でだき締めるというわけでもなく、
義務的にも感じる彼の習慣？があまり好きではなく、
親から抱きしめられた記憶のない私にとっては
全くの他人で、しかも年配の男性の医師に毎回病気でなくても
ハグされるのがなんだか奇異で不思議な感じでした。
そしてあまり心地よくもなく、彼の行動がちょっと謎でした。
そのお医者さんの病院に行くと、なんの病気でも
病気でないとわかっても必ず処方されるのが透明の水薬。
出される水薬は透明のものと黒いものの２種類。
透明の水薬はちょっとしょっぱいような
感じなのですけど、黒い方は滅多に出されず、
今思うとヨードチンキみたいなものだったのかも？
行くと病気じゃないとわかっても必ず透明の方は処方されるので
一体なんの薬なのだろう？と不思議に思っていたのですけど・・
この２種類の水薬・・
考えてみたら・・
この赤髭先生の病院以外では出されたことも見たこともありませんでした。
黒い方は今でもなんの薬だったのかわからないのですけど・・
今回、始めて重曹を飲み始めて子供の頃から
赤髭先生のところで出されていた水薬の正体がわかりました☆
粉の重曹が飲みにくいので１週間分を目安に水に溶かしてかき混ぜ、
冷蔵庫に保管することにしたのですけど・・
その重曹水を飲んでみたら・・
なんと、あの水薬と同じ味・・
つまり子供の頃病気でも病気じゃなくても必ず出されていた
透明の水薬の正体・・
あれは実は重曹の水溶液だったのですね＾＾；
最近になって調べてわかったのですけど・・
重曹・・
実は大昔から様々な病気の予防や忌避薬、あるいは医薬として
効果があり使用されてきたようです。
あの博学の赤髭先生はそれを知っていて病気でも
病気じゃなくても重曹水を出していたのですね・・
重曹・・今まで飲んだことないと思っていたのに・・
重曹水にして飲んでみたことで、子供の頃飲んでいた水薬の正体が
わかってしまいましたw
少し重曹に対して懐疑的だったのですけど・・
赤髭先生のあの透明の水薬が重曹水だとわかって
飲み慣れた味でもあることから・・
続けられそうですw
そして病気でもない子供たちを必ずハグしていたことも・・
色々調べてわかったことは・・
あの博学な赤髭先生は人間、特に子供の場合、
人との触れ合いやスキンシップが精神的な安堵感や様々な心の病の治療法でもあることがわかっていて、
それで来ると彼なりの治療の一環として必ず家の子供全員をハグしていたのですね・・
赤髭先生は患者さんの肝炎を移されて亡くなったのですけど
あんなに恰幅の良い
背の高くガッチリした存在感のある先生だったのに・・
なくなる直前に病院で会った時にはガリガリに痩せてました・・
人の健康に尽くした方なのに病気を移されての最後とは・・
その後息子さんが病院を継がれて・・
でも、やはり赤髭と呼ばれたなんでも知ってた名医の父親に比較すると
イマイチだったようで・・
患者離れが激しく・・
新しくできた総合病院に患者さんをとられ、病院自体も
前の場所から移築してからはあまり噂を聞かなくなりました・・
夜中でも場所も厭わず駆けつけてくださって、博学で勉強家で
病気以外でも様々な相談まで乗っていたお医者さんって・・
その後考えたらみたことないですね・・
うちの母も、病院行くと病気以外で色々相談するらしく、
診療が終わった後も私たちは待合室で母と赤髭先生の長い会話が終わるのを
延々待たされてましたっけ・・
今の病院じゃそんなシーン、あり得ませんよね・・w
あの赤髭先生、人の話をきいてあげることも
医者としての役割の一つだと考えていたのかも？
ああいう方を本当の医者、というのでしょうね・・
今思えば、赤髭先生って医者の鏡のようなすごいお医者さんだったかも？
実は亡き母の高校時代の校医でもあったそうで・・
戦時中は軍医でもあってその時に知り合った訳ありの人物を生涯運転手として抱えてた方なのですけど
目つきも悪く、独特の雰囲気でお医者さんの運転手、というのが合わないような
一見すると胡散臭い雰囲気でしたけど・・
噂では戦時中のきな臭い秘密を共有してるとかで運転手として雇っているという話も
子供時代どこからか聞いたことがあります。
その上警察の鑑識医もされてたようなので・・
相当に知識も広く、いろんなものをみてきたお医者さんだったと思います。
私は子供の頃このお医者さんが苦手で診てもらうのが嫌でした。
声も大きいし、体も頭も大きい方で・・
今思うと彼のような人物って一般社会で似たような人物って見当たらないかも？
というほどかなり特殊な人物でしたね・・
博学で相当すごい方なのに、尊敬されてる感じではなく、
すごい人なのだけれど、普通になんでも話ができる、的に周りでは
診られてたかも？
威厳も何もなくて・・今時の近寄りがたい雰囲気のお医者さんと全然違う感じでした・・
水薬・・まさか今頃になって正体がわかるとは考えもしませんでしたw
相談にのることで、その根本まで治すことができそう＾＾ｖ
いいお医者様だったんですね～＾＾
水薬の正体もわかって、自信をもって試せますね＾＾ｖ