Nicotto Town


彩の松ちゃん


物価上昇の中でコメ価格が抑えられるか

今日から6月、毎月何らかの食品が値上げされている中で、コメの価格は抑えられるのか。すでに安い備蓄米がんばいされたが、あくまで政府の倉庫から処分価格で放出されたコメなので、一般に流通している高級米の値段が下がることは考えにくい。一般的に通常の流通米は新米であるが、今年の収穫時期までは在庫が徐々に減っていくことになるので、昨年のことを考えれば新米の争奪戦が起きているだろうから、値段は徐々に上がざるを得ないと考える。備蓄米の放出で一時的にコメの流通は増えるだろうが、新米の収穫までのつなぎ在庫にしかならないと推測する。なぜいまだに一般物価が毎月値上げされるのか、原材料や物流コストも高騰しているからと考えれば、コメの値段も抑え込めるとは思えない。そのうえ今年の新米の収穫が豊作となるか、まだ現時点では分からないから、現時点で安易な在庫放出も行われないと予想する。とりあえず備蓄米放出で今年のコメ不足は回避されるだろうから、ある意味成功したと言える。

 

さて昨日から早くも安い備蓄米が店先に出始めているが、6月はしばらくは値段の高いコメは買い控えされるだろう。値段が高いのは、銘柄米だけではなく前回まで放出されたブレンド米も同じである。そこで小売店やスーパーは、精米したブレンドのコメをどうするか悩ましい状況に追い込まれる。精米してあるから鮮度は長く保てないので、早目に売り切らなければいけないが、すでに安い備蓄米を買うために買い控えが始まっているので、備蓄米が出回っている間は波乱万丈の事態になるかもしれない。一時的に銘柄米の精米販売を縮小するのではないだろうか。だが備蓄米を売りつくせば元通りとなるから、バンバン売りつくすことで自社のPRを狙うことも可能だ。果たして備蓄米効果は、どんな成果となるのだろうか。

今日から食料品の値上げに調味料が入っているが、醤油や塩は安いものを買うからヨシとするが、香辛料などは割高である。昨年に引き続きトウガラシの苗を50本ほど作ったので植え付けてある。他に今年はゴマも栽培を始めてみた。それから玄関前にオリーブの木が花を満開に咲かせているので、今年はオリーブの実を活用してみようと考えているが、実を小鳥に狙われるので苦戦しそうだ。

今日から値上げの中で、やはり2,000円の安い古古古米を食べてみたい願望はある、テレビで試食会映像を流されて美味しいとコメントするだろうが、実際に自分で食べてみないと旨味の程度が伝わらない。コメの旨味は収穫したてのコメを知らないと美味さの比較が出来ないから、何としても古古古米を買いたいが、果たして買えることになるのだろうか。もし誰もが買えなければ、コメの値下げ効果は期待できないとも言える。備蓄米の販売条件は、一人1袋が基本になりそうだから、自分なら半月分で無くなるから、とても備蓄米で食いつなぐことは出来そうも無さそうだ。

話は変わるが、農家が5キロ新米価格2,000円で売り渡してもらえて、物流コストを抑えられれば、低めの3,000円台価格設定が可能と考える。ただ、今の大手集荷業者は、それよりも売り渡し価格を高く提示しているうえに、取引価格もコスト増から高めに推移しているので、最終的に高騰した価格になってしまっている。つまり需要と供給のバランスが合っていないので、値段は上昇傾向に傾いたままが続くだろう。

ところで2022年産の備蓄米は20万トンしかない、年間600~700万トンの消費量から考えれば、2,000円で放出しようが微々たる量だ、おそらく2週間も持たない量になる。つまり2,000円効果は6月前半で効果が尽きることになる。だから直接選挙対策になるとは考えにくい、その後の対策が必要だ、余談ではあるのだが。

 

今月は、週末になると雨降りの日が多いが、だからと言って梅雨入り宣言は出ない。今は、偏西風が本州付近では太平洋側へ蛇行して南下しているので、大陸からの寒気が関東まで入りやすく、次から次へと低気圧や前線を発生させている。しかし太平洋高気圧は、日本列島までの張り出しが弱いため、通過する低気圧や前線をブロックできずに、ちょうど週末に天候が悪くなるような周期となっている。現状では梅雨前線が、毎週やってきていると考えれば、実質は梅雨入りと変わらない気がする。だが個人的には、アジサイが咲いていないので、梅雨入りはもう少し先にしてほしいと思うのだ。それは自然観を感じたいからである。

 

今日から6月と言うことは、参院選まであと1か月と僅かだ、静まり返っている参院選のスタートラインには候補者がいつ並ぶのだろうか。備蓄米販売は開店前から売り切れ続出のようなので、備蓄米を買えた人は票につながるかもしれないが、買えない人もたくさんいるはずだ、あらためて参院選スタートに向けて仕切り直しが必要だろう。今の状況では、選挙結果が与野党のどちらに軍配が上がるか予想も出来ないが、ここで選挙前の秘策を出せるかが重要なカギになるだろう。

今頃、コメの価格は3,000円台と後出しじゃんけんをしている人がいるが、何を言おうと集荷業者や取引業者が高値を提示して買い取るのだから、今さら簡単にコメの値段を下げる状況にはないだろう。最近は、米農家もJAに出荷しなくなっているので、青田買いの自由競争の市場を政府がコントロール出来るはずはないため、市場原理に基づきコメの価格は決まる。だがその市場原理が怖い!バランスが偏っているからね。

昨日の状況を見ると、コメ1袋買うのに販売契約を行った店舗に前夜から並ばないと買えそうにないので、交通費まで払って買うほどのことでもないから、今日は日曜日のいつもの山歩きに久しぶりに出かけてみる。昨日は、1日中家に閉じこもりだったので、気分転換が必要だ。

今朝は、一昨日に精米した鶏のエサ(古米)に、昨日買ったもち米を少々混ぜてご飯を炊いた。炊き立て間際の一瞬はとてもうまく感じた。ただ今回は、古米を8分づきの精米にしたので、やはりその影響だろうか、収穫したての新米には勝てないと感じた。だから上白に精米すれば美味いだろうが、健康を考えたうえで8分づきにしているので、美味いコメを食べれば良いと言うものでも無いと考える。

ところで何で今になって鶏のエサ(古米)を食っているんだ? 昨年の収穫米が、大手集荷業者が買い占めていて、30キロ玄米がいつもより1袋足らないからである。辛うじて鶏のエサで今年は食いつなげるが、この事態を改善しなければコメ不足は永遠に無くならない。今年こそ複数原料米ではなく単一米を確保するぞ、銘柄に関係なく単一米でなければコメの旨味が感じられないからである。

 

今年の夏は、猛暑が予想されるので、高温障害とカメムシ被害が収穫量を左右することになる。まず高温障害で米が白く濁ることで、コメが割れやすくなることだ。また強烈な日射で籾殻が厚くなるため、コメが小粒になってしまい収量が減ることだ。そして気温上昇でカメムシが大量発生すると、一気に不良米が増加してしまうことである。そのうえ誰も口にしない先物取引が昨年秋から始まったことが、価格上昇を釣り上げているとも読める。以上から推測して、コメの価格は横ばいか、上昇のどちらかしかないだろう。下がると言うエビデンスが何も見つからないからだ。そもそも今年の新米の絶対量は、増産しているとはいえ、果たして足りるのだろうか、心配がよぎる。

 





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