Nicotto Town



【小説】先生を好きになってもいいですか?(改)⑮



【初デート】

望のおうち――――

「卒業、おめでとう。望。」
「ありがとう。パパ、ママ。」
「大学も決まったし、あとは、彼しか?(笑)」
「あのね、パパ、ママ。私、水原先生とお付き合いすることになったの。」
「水原先生って一緒にチョコちゃんのお世話してた先生ね。」
「一度、家まで迎えに来てくれたこともあったわね。」
「よかったわね。」
「望、ずっと水原先生のこと、好きだったものね。」
「それでね、明日、先生とチョコに会いに行く約束したの♡」
「それじゃ、今日は早く寝ないとね。」

次の日-----

ピンポーン!
「あっ、水原先生だ♡」
私と一緒に玄関まで見送りに来てくれたママが先生に挨拶していた。
「話は昨日望から聞きました。まだまだ、頼りない子供ですけどよろしくお願いしますね。」
「私の方こそ、まだまだいたらない大人ですが、望さんのこと、大切にしますので、よろしくお願いします。」

先生の車に乗るのは3度目だ。
私はなんとなく後部座席に乗ろうとしたら、先生は助手席のドアを開けて、
「今日からは、こっちだ。」
ああ、そういうことなんだ。
私は顔が熱くなった。

水原先生の実家―――――

「望ちゃん、いらっしゃい。」
「かあさん、改めて紹介するよ。俺の彼女の井上望さんだ。」
「まあまあ、やっぱり、そうなったのね。」
「望ちゃん、自分の家だと思ってくつろいでね。」
「ありがとうございます。」
ワンワン!
「チョコ♡」

この日も、水原先生とおかあさんとチョコと楽しく過ごした。




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