子供の頃、ちょうど私が幼稚園か小学生かそんくらいの頃、母親が、「十円玉って飲み込んでも、うんちと一緒に出てくるんだよ」って言ってた。なので「へぇ～」と思って聞いていた。というのも、「お母さんね、小さい頃、下の兄弟の弟に、十円玉飲めって言って飲ませたよのよ。そしたらちゃんとウンチと一緒にでてきたわよ。」って言ってて、子供心に「なんで十円玉飲ませたんだろう？」と思っていた。大人になった今になっても、「なんで十円玉飲ませたんだろう？」と、その時の母親の年齢はとっくに私は超えているのに、大人になっても母親の事が理解できない。私の母親は、私の理解できる親ではない、私にはいつまでも偉大な存在という事なのだな、と、理由のない下の兄弟への拷問話でそう思います。私っていつか「私も母親として肩を並べたな」みたいな実感を得る事って無いんだろうなって思います。やっぱり凄い。やる事が凄い。そして、十円玉って飲み込んでもウンチと一緒に出てくるから、間違って飲んでしまった人に安心して！ウンチと一緒にでてくるらしい(知らんけど)って私のお母さんが言っていたから！と、誤飲にビクビクしている人に教えてあげたくて、文章にしようかなと思った。まず何で「よし弟に十円玉飲ませたろ」って思ったんだろ。その発想が天才すぎる。天才の狂気って本当に恐ろしい。弱い立場の人にその才能が発揮されたら、弟のように立場の弱い人は、天才の理由の無い加虐をさけられないんだな～と思うと、本当に今自分が生きているのは、ただの偶然で、ただただ運がいいだけで私はサバイバーとして生き残っているだけなのだな、とあらためて生かしていただけている事に、天才がいつもどれだけ弱い我々をいためつけないであげているのか、本当に感謝しかありません。自分より頭のいいひとには、本当に逆らわないで生きていこうと強く思うのだった。東大生とか…。