Nicotto Town



平気、の奥にある場所について


深夜2時過ぎ、コップに半分だけ注いだぬるい水を飲んでいたとき、
僕はふと、自分の口癖のようになっている「平気だよ」という言葉について考えていた。

「平気」というのは、不思議な言葉だ。
表面はとても軽くて、宙に浮いている感じがするのに、
その下には、何かひんやりとした重さが横たわっている。
まるで、湖の表面を風が撫でて、その下に沈んだ枝や石ころを誰も見ないようにしているみたいに。

昔から僕は、うまく人に頼れないタイプだった。
それが性格なのか、育ちなのかはよくわからない。
でも子どものころ、風邪をひいたときにすら、母親を呼ばずに自分で水を飲んでいた記憶がある。
なにかを我慢することが、“まともな大人になる条件”のような気がしていた。

そして、その習慣は今でもどこかに残っている。
うまく休めないとか、人に迷惑をかけたくないとか、
「ひとりでなんとかしようとする癖」は、まるで皮膚の下に根を張っているみたいだ。

でも、身体って、誤魔化しに敏感だ。
本当は寂しいとき、眠れなかったり、意味もなく腰が痛くなったりする。
それでも僕は、やっぱり「平気だよ」って言ってしまう。
誰にも心配をかけたくない。
あるいは、誰かに深く触れられるのが怖いのかもしれない。

「甘えるってどういうことだと思う?」と、ある日、友人に聞かれた。
彼女は、ちょっとスピリチュアルな人だった。
“チャクラ”とか“ハートの声”とか、そういう言葉を使う人だったけど、
僕は彼女と話していると、なぜか肩の力が抜けた。

「甘えるって、自分のままを誰かに預けることだよ」と彼女は言った。
「それをしても、世界は壊れないって信じられるってこと」
僕はしばらくその言葉を飲み込めずにいたけど、
最近になって、それが妙にしっくりくるようになってきた。

甘えることは、なにかを奪う行為じゃない。
誰かと“信じてつながる”という、静かな営みなんだと思う。

人に「平気じゃない」と言うのは、いまだに難しい。
でも時々、自分の中の小さな声が言う。
「少し疲れた」「ちょっとだけ、助けてほしい」って。
その声をすぐに無視しないこと。
たぶん、それが僕なりの「甘える練習」なんだと思う。

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2025/06/18 12:52
> りりさん
りりさんも!
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2025/06/18 06:51
私も甘えるのが下手で頑張っちゃうタイプでした。
これは自分が絶対にしないとダメと決めつけてしまい、他人に頼ることを知らない
そんな感じでした。
でも調子悪くなっちゃってね、人に頼ることも大切だなって思うようになりました。
ちょっと辛いかな、疲れたかなって思ったら少しお願いしてみる。
自分が壊れてしまったら何も出来なくなると、そちらの方が迷惑かけちゃいますからね。
少しの体からのサインを見落とすことなく、甘える練習がんばってくださいね^^
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2025/06/17 08:34
> みいちゃんさん
甘えられる方が見つかりますよ
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2025/06/17 04:19
私は煩わせたくないと
甘えられずにいます。



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