分析してみた(笑)
- カテゴリ:日記
- 2025/06/21 22:05:14
ニコッとタウン──エントロピーの低い場所で
いつからか、ネットの世界はノイズで満ちはじめた。
新着、通知、ランキング、話題、炎上、トレンド──次から次へと押し寄せる情報の波。
その中で、わたしの気持ちはどこかへ置いてきぼりになっていた。
でも、ニコッとタウンに入ると、空気が変わる。
ゆっくりとした読み込み。変わらないレイアウト。見慣れた庭。
誰かの日記に、数日前のコメントがついている。
ここには、情報のエントロピーが、明らかに低い。
世界がうるさい分だけ、静けさが価値になる。
それがこの場所の第一の本質だ。
ビジネスの言葉でいえば、ニコッとタウンは超ロングテール戦略の中枢にある。
すでに15年以上も運営され、継続的なユーザーがいる。
新規ユーザーは爆発的に増えなくても、**長期的なLTV(顧客生涯価値)**がそれを補っている。
「昔のまま」だから安心できる。
「競わなくていい」から戻ってこられる。
このコミュニティは、UXという言葉が生まれるより前から、すでに情緒的ユーザー体験を実装していたのだ。
スマホにも対応しているけれど、アプリではない。
それはある種の選択なのかもしれない。
アプリを出せば通知が増え、更新が増え、早さが求められる。
でもここでは、遅くてもいい。変わらなくていい。
それは技術的な“遅れ”ではなく、UXにおける設計的エントロピー制御だ。
刺激が少ないから、習慣化する。派手じゃないから、長続きする。
ユーザーを刺激の中毒者にしない構造が、ここにはある。
わたしたちの行動は、課金というよりも、贈与に近い。
「ほしい服がある」「お庭を整えたい」「ありがとうを形にしたい」
その気持ちが、コインやアイテムに変わる。
それは功利主義的な消費ではなく、もっと曖昧で、個人的で、静かな経済圏だ。
この世界には、ユーザー間の「効用最大化」よりも、心理的安心の維持が優先されている。
そんな経済圏は、とてもめずらしい。
ただ、この穏やかさも、未来に対して免疫があるわけではない。
新しいユーザーが増えなければ、経済は縮小していく。
変わらなさが価値である反面、技術的負債や更新コストの圧力も無視できない。
スマホ世代は「遅いUI」や「静かな空間」に意味を見出せるだろうか?
この場所を知るには、「定常性の美徳」に気づく必要がある。
もしビジネススクールの誰かがこの空間を分析したら、
きっとこう言うだろう──「このサービスは、低エントロピー・高LTV型の情緒経済コミュニティである」と。
でも、そんな言葉よりも、ただこう感じている人が多いはずだ。
「ここに来ると、落ち着くんだよね」
「あんまり変わらないのが、逆にいい」
「久しぶりでも、また帰ってこられる」
このタウンには、計算式にできないものが流れている。
情報の密度を下げる設計。ノイズを遮断する構造。
言葉にできないけれど、たしかに「ちょうどいい」距離感。
たぶんそれが、いちばんのUXなんだと思う。
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人を増やすことも継続には重要なので、そこんとこうまくやって欲しいですね。
ここはのんびりした空間を残しつつ、ゆったりまったりがコンセプトなのだと思う。
今の若い子達はどう感じてるのか分からないけど。。。
読み込みの遅さとかは私も少しイラっともするけどw( *´艸`)