除籍にまつわるエトセトラ
- カテゴリ:日記
- 2025/07/05 00:47:09
参院選告示直前に行われた出馬会見で、学歴を確認されたラサール石井。
「早稲田大学第一文学部は除籍になっていますので、最終学歴は高卒です」と答えました。もちろん伊東市市長の学歴詐称疑惑を念頭に置いての誠実な回答でしょう。
この回答には、「除籍は処分であって自主退学(中退)とは違う」「除籍の場合は中隊と違って、入学そのものがなかったことになる」という認識に基づくものと思われ、この認識は学生・教員にも広く行き渡っていそうです。
ところが、例によってGrokさんとお話してみたら・・・事実は違うようなんです。
たしかに除籍は、学生の学籍を抹消する処分には違いありませんが、入学・在籍した記録まで抹消するものではなく、永久的に在籍記録が残されるんですって。
入学より卒業の方が難しい米国では、卒業の有無よりむしろ「○年間在籍」を積極的にアピール材料にもしているとか。
それに習えばタサールも「4年間在籍」と堂々主張することもできるんでしょうね。
まあ、映画「ペーパーチェイス」で見たアメリカの大学生活は、日本と比較にならない厳しさでしたけどね。
ちなみに、試験時の不正行為や犯罪などの不祥事を起こしての退学処分も除籍処分にあたりますが、教育機関たる大学では、企業のように簡単にクビというわけではなく、十分に反省させたうえで一定期間の停学処分に留めることが多いようです。
容赦なく除籍処分が行われるのは、納付期限までに授業料の口座引落ができなかった場合。
どんなに成績優秀・品行方正だろうと、就職も決まって卒業要件をすべて満たしていようとも。
もちろん、JASSO(日本学生支援機構)の奨学金や大学の授業料免除(全免・半免・1/4免)なども利用できますが、恩恵を受けられる人数には限りがあるし、災害や失業、親の離婚などで家の収入が急減したときにはもう間に合いません。見るに見兼ねた指導教員が私費を差し出すにも限度があります。
「規定の授業料が払えない」ってことが、不祥事よりも悪いことなんでしょうかねぇ。たとえば大学も無償化されれば、こんな悲劇もなくなるのに。
「貧乏なヤツは、大学に行くな」って国になっちゃったんですかね。
昔は資産家の処世になるとか、新聞配達で奨学金がもらえるとか、あったのに。