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英作文としてのトランプ書簡

今話題のトランプ大統領から石破首相への書簡、追加関税25%という内容もさることながら、識者からは「英文がひどい」の声。

原文は
 https://global-scm.com/fta_news/?p=14179
にありましたが、私には英作文としての評価をする英語力はなく、英検1級のデーブ・スペクターとも面識がありません。
こういうときこそGrocさんに聞いてみよう!

さすが手慣れたもので、5項目×20点で採点してくれました。
1. 文法・語彙の正確さ(16/20)
「文法はほぼ正確」なんだそうですが、「modest(控えめな)」という表現が、「25%という高い関税率に対して不適切」で、「Dear Mr. Prime Minister」は「フォーマルな外交文書としてはやや簡略化されており」、「より丁寧な敬称が期待され」るそうです。「不適切な語彙選択」と「フォーマルさに欠ける敬称」で-4点だそうです。
2. 文章の構造と一貫性(13/20)
文章は短く、明確な主張を伝えているが、「段落間の論理的なつながりが弱い」そうです。「貿易関係の強さ」を強調する部分から、急に「貿易赤字」や「非互恵的」と批判的なトーンに移行する流れが唐突だそうです。
論理的なつながりの弱さと冗長性(繰り返しが多い)とで、-7点。
3. 目的への適合性(11/20)
書簡の目的(25%関税の通告と交渉の呼びかけ)は明確に伝わるが、外交文書としての説得力や丁寧さに欠けるんだそうです。「far from reciprocal」「insufficient」などの表現が非難的で、対等な同盟国への配慮が不足していて、「still insufficient」「revised upward or downward」など脅迫的なニュアンスが強いそうです。
「脅迫的なトーンと説得力の欠如で-9点」とのこと。
4. 語彙の豊富さと表現力(10/20)
「trade」「tariff」「cooperation」などの繰り返しが多く、表現に深みや多様性がないそうです。「extraordinary economy」「number one market」のような誇張的で宣伝的な表現は、外交文書としては不適切で、むしろ軽薄な印象を与えるそうです。また、感嘆符を用いていることは、「公式文書では極めて異例で、軽い印象を与え」るそうです。「洗練された表現や比喩がほぼなく、単調」とまで言われています。
「単調な語彙、誇張的表現、感嘆符の不適切な使用で-10点」とのこと。
5. 文化的・外交的配慮(7/20)
「日本という重要な同盟国への書簡としては、配慮が著しく不足」し、「日本を一方的に非難する印象を与え、友好関係を損なう可能性」があるそうです。しかも「日本を含む14カ国に送られたほぼ同一の内容で、宛先以外は使い回し」よいう「個別国への敬意が欠如」したものだそうです。
「非難的で個別性のない内容、配慮の欠如で-13点」というもっとも厳しい評価でした。

以上を合計すると
 総合得点:57/100
でした。大学の英語の試験なら「不可」、出席点とかオマケして「可」というところでしょうかね。

結論としては、トランプさん、AIに書いてもらった方がよかったんじゃないの?(^^;)

まあ、最近のイーロン・マスクとの反目でGrocさんの評価が辛口になった可能性もある???




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