なんちゃら“構文”
- カテゴリ:コーデ広場
- 2025/07/10 21:28:30
去年だったか、「走れメロス構文」という言い回しを 某サイトで見かけた。
それは、中2で暗唱させられた、「走れメロス」の冒頭の部分を模した、投稿小説の出だしのフレーズのことである。
そのときは 思わず そのネーミングセンスに噴き出した。
そして いまや ネット記事で 「~構文」という言い回しが氾濫している。 特にこの1・2か月 ほぼ毎日のように なんかの記事で目にする。
たとえば 今日は 「男消し構文」
これは 事件記事で、加害者男の存在が無記名表示で 被害者女性のプライバシーばかりがさらされること。
あるいは 被害者男性の存在不問で 加害者女性の「犯罪性」ばかりがクローズアップされること
を指すらしい。
まあ この事象そのものが メディアの男尊女卑・女性を商品化する糞精神の象徴みたいなもので、
だから メディアが「人権」と唱えれば
嘘つき・偽善者・アホんだらぁ と条件反射的につぶやきたくなるわけだけど(笑)
それはともかく 「なんちゃら構文」という表現
ここまで 活用されると なんか むずむずと おさまりが悪いんですが、
端的な言い回しでもあるなぁという気もするし
うん 微妙な表現だ。
・もしかして AI君が 「なんちゃら構文」乱造の一因になっているのかな???
(走れメロス構文に関しては その可能性も否定できないのである)
◇
話かわって、 かつてのティーンエイジャーとして一言
若者言葉というのは 移ろいゆく
その時々の気分にぴったり 仲間と共有することば
わ~と広がり スーッと消えていく
そしてそのうちの一部が 郷愁となって 中年期以後に
再び 各人の中で復活したりする。
あるいは 親世代の先輩たちが 職場で 「うちの子が~ 今の若者(わが子と同世代を指すw)は xx って言葉使うんだって」と話題するのを
生暖かく拝聴して相槌をうつ20代とかw
まあ ちょっとした その時その時の自分の思い出として重なっていくのが 「若者ことば」 と私は記憶している。
・それに比べて昨今は ネット記者が さかしら気に解説したり 解釈したり かと思うと 記者たちが一斉に使いだしたり・・
なんかね 「若者言葉」が ただのマーカー 薄っぺらい情報誌の見出し語 的代物に成り下がっているようで
気持ち悪いし うっとうしい。
・若者言葉は あくまでも 仲間との連帯感なり共有する場の中でこそ 活きる ある意味 「臭い」「生活感」あふれる存在だったと思うのだけど
そのきらめきが失せてしまった気がする。
・ただの キーワード 付き合いのためにお勉強して活用しないといけないシンボル化(それも変遷が激しい)
しちゃったら 若者自身の造語力とかそこでヒカル個性・磨かれる感性というものが 消滅しちゃう気がするのですが
皆さん どう思います?
・「話し言葉(&私的文章語)なんて 地域特性・職場用語・年代別言い回しの違い があって 当たり前、それが 生活感情や思い出ともつながる「生きた言語」たる由縁と 私はおもっていたのだけど
今や、記者どもがネットで講釈垂れて拡散して押し付け 使い捨てる用語に成り下がり 言葉としての鮮度・色彩がなくなった気がするのは 私だけ??