ブスでよかった事シリーズ①不機嫌シード
- カテゴリ:日記
- 2025/08/13 09:32:02
私の子供は、多分カワイイ顔をしているのだと思う。親のひいき目じゃなく、多分カワイイのだと思う(真顔)←怖いですね。
まぁ、でも、私がちょっとおかしいのかもしれないが、多分、子供って顔がカワイイんだろうな?という事がいくつかある。もちろん、絶世の美女とかじゃない。そんなことはない。ただ、ブスが一番憧れている「美人じゃなくていいから、せめて普通の顔にうまれたかった…」って、一度は我々が涙を流しながら思っていたレベルの顔が、私の子供なんだと思う。
美人はブ男をさげすまない。
最近わかったんですが、私は子供と同じ年の頃、小さい頃、芸能人のお笑い芸人が嫌いだった。お笑い芸人は、自分の外見の醜悪さをより誇張し、それで笑わせていたのだ。それがブスの神経を逆なでする逆なでする。私は子供の時、自分の醜い顔を芸にしてるお笑い芸人に本当に大変激怒していた。今考えると、何でそこまで?っていう怒りだった。テレビの中のスターに対して、声をあらげて「キモい!この芸人キモイ!」と、自分の醜さで笑いをとっている芸人が許せなかった…怒っていた。でも、それって、やっぱり、私がブスだからだったんです。大人になってよくわかりました。自分の醜さを認めたくない私は、他人が醜さを受け入れ個性として昇華しているのが、認めたくない私には認められなかったんです…。このドロドロした人間臭い醜い自己顕示欲承認欲、美醜の価値観の不文律。美醜というもののもたらす感情、特に、ブスの私のほうの感情は、そりゃ~も~、この人間という生き物にうまれ、ブスに生まれるという事が、どれだけなのか。あまりの悲運に、私はブ男を激しく非難してました。子供の時。顔がキモイ。そう言って、キモイ芸人を延々とねちねちねちねち徹底的に殲滅せんばかりに激しく非難していました。もう、芸能界存続を固辞させんばかりか、人間としての存在もゆるすまじ、のいきおいで、「醜い男を醜い、という理由だけで排斥」しようとしていた、こどものころのわたし。今思い返すと、ヒトラーよりも理不尽な理由で、ヒトラーよりも激しくブ男を虐殺しようとしていた私。そこまでして何で醜い男を攻撃するのか、その理由は何より「自分がブスで自分のコンプレックスを刺激するから」です。そんな私のせいで、何の罪もないお笑い芸人は攻撃され、非難されてました。小さい時の私の、この、ひねくれてねじくれたブスすぎる顔とそのもっと醜い精神。それがブ男芸人を虐殺せんばかりに非難する、という行為に現れていました。あの頃の私は、本当に子供でした。自分のひねくれブスを他人に投影して攻撃していたんです。そんな自分は今は昔。だと思いたいですが、ブスというのは、おおかれ少なかれ、自分の外見は棚にあげ、美しさをそばに置きたがりブスブ男を見ては自分を棚にあげ攻撃しますね。でも私は、自分がそうだから、そんな人をみると「気持ちはすごくわかる」と思ってしまいます。それがどんだけ理不尽極まりなくても。
子供におそるおそる…
自分の子供に、おそるおそる…、「変なかおの人をいじめてないか…嫌いとかキモイとか…本当の事でも言っちゃだめだよ」って言ってみた。そしたら「そんな事は言ってない」っていうんですね…どんだけ素直なんだこの子は…って思った。テレビを一緒に観ている時も、「このアニメのおかお…変な感じにしておどけて人を笑わせようとしているね…へんだね…」とブスがヒステリックになりそうなそういう美醜のコンプレックスを刺激しそうなコンテンツを見ては、子供に「イラってする?」ってドキドキしながら聞いてみた。私と同じ轍を踏んでいないか…と、親としてそこは矯正せねばと思って聞いてみた。そしたら子供は
「変だね。別にイラっとはしないよ」
っていうんですよね~。これが、これが、これが…これが美人とブスの格の違いですよ…!美人とはこうも外見も内面も美しいのか…!と、オギャブスの私は、こんなにもブスは内面もブスなのに、美人は他人の醜さに対して寛容なんだ…と、子供の理不尽な怒りの無さに、安心するやら、美人ってほんと綺麗なんだな…と、完全敗北を感じるやら。ああ…美人がいい…やっぱり美人がいい…どうせなら美人がいい。と、美人がいい。やっぱり。と、認めたくないのに(笑)女の子はやっぱり美人のほうがこんなにドロドロした劣等感や自己顕示欲やらみじめなこびへつらいやら。そんなものと無縁なんだ…と思うと、なんだかもう、やっぱり美人に生まれたかった~って、すっごく思うのだった。
不機嫌シード
でも、ブスでよかった事もある。その一つが、不機嫌でも許されることだ。美人だって辛い時はあるでしょうが、なぜか世の中は「美人はニコニコしてろ」という圧力をかける。美人が不機嫌だと「なんだなんだ大人げない」となるのに、ブスが不機嫌でも、ブスの不機嫌を怒る人ってあんまりいない。なぜか。でも、これがほとんど少ない、ブスが美人じゃなくてよかった事、なのかもしれません。ブスはやっぱり、ブスすぎて性格ねじくれるんだろう…という感情は、言葉を超え説明なしで人に納得させるパワーがあるかもしれない。そういう意味では、ブスのほうが楽な面も一応あるのでしょう。そうでも考えないと、やっていけません。遠い場所から針穴に糸を通すような感覚で、ブスのいい点を見つけていこうじゃないか。なんだかちょっと変でも。