嘲弄の断章
- カテゴリ:日記
- 2025/09/17 00:26:53
思い出を胸に抱えた男は、
穴のあいたバケツで水を運ぶみたいに必死だ。
零れてるのに気づかず、
「これが宝だ」って、
泥水をすくい直している。
声高に語る恋は、
もう冷めきったラーメンみたいで、
麺が伸びてることすら認めない。
それをすすって涙する姿に、
通りすがりの風すら吹き出している。
結局のところ、
彼の舞は空っぽのステージでのカーテンコール。
観客は誰もいないけれど、
本人だけが拍手を聞いている。
哀れで、そしてちょっと笑える。
はい。もう救いきれませんw