Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


最期の夜月

第四十七章

あれから、3週間は経った今日なのだが彼は翌日にバイトを辞める事になり、お給料を全て私へと渡してくれた。契約も私へと変更して貰い無事引っ越しも済み、私はリモートワークへと切り替わっていた。彼は直ぐにこの辺りのバイトを始め、働いていた。丁度1週間程前に彼から告白を受け、彼と私は付き合う事になった事が1番の変化だろうか。彼は私へと…「美月さんが好きです…良かったら僕と付き合ってくれませんか?」とそう言ってくれていた。素直にとても嬉しかったのを覚えている。その日、初めてお互いに意識がある状態で彼とキスを交わした。とても緊張したが、キスをし終わった後に二人で笑いあったのを覚えている。…「なんか…恥ずかしいですね」とにこやかに笑う彼に私も釣られて笑ってしまった。…「ほんとだね」と穏やかな時間だった。彼と付き合う事になって何とも踏み出せずにいるのはSEXだった。多少なりとも女性でトラウマを抱えてしまっている気がしている私だ。時間を掛けてゆっくりでも良いかとは思っているのだが、何とも一人で処理しているらしく…「美月さん…少しトイレに行ってくる」とキスの後は必ずトイレへと行く彼がいた。一人で処理させるのも申し訳なく思いながらも、私にはどうする事も出来なかった。多少なりとも私も「怖い」と言う感覚はあった様に思う。彼と生活を共にする様になって5週間は過ぎていた頃の夜、彼はふんわりと背後から私へと抱き着きながら…「ねぇ、美月さん…変な事聞いても良い?」と唐突に聞かれた。…「どうぞ」にこやかに笑いながら、…「言いにくいんだけど…あのね?…僕、美月さんとそーゆー事がしたいんだよね…美月さんが嫌じゃなければだけど…」…「そっか…そうだよね」と私は答えていた。…「肇さんは女性に対して怖いとか、あるかな?」と私は考えていた事を聞いてみる事にした私だ。…「正直少し女性に対して怖いってのもあるんだけど…何でだろう?…美月さんは怖くないと言うか…」…「そうなの?私は大丈夫?」と尋ねた。…「うん、美月さんは何故か安心してしまうんだよね」そう言ってくれた彼がいた…「ありがとう、肇さん…少しづつで良いからそう言う事もしてみようか…恥ずかしいね…」と私は少し笑顔が歪んでいたかもしれない笑みを浮かべていた気がしていた。…「うん…お願いします…ほんと、恥ずかしいね」と照れ隠しの様に笑う彼がいた。その夜私達は初めてにしては遅いのであろうSEXをした。甘く甘い時間になったのを今でも良く覚えている。

#日記広場:自作小説

アバター
2025/09/21 19:01
大人な関係になれたのも 自然の流れですね
甘い甘い(*ノωノ)キャー



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.