迫る日本のカルシウム危機?
- カテゴリ:日記
- 2025/09/27 17:32:10
まずは先日のシシャモの話に付け足し。
「シシャモ、北海道で不作って言うけど、スーパーでも売ってるし、居酒屋でも出してるよ」とお思いの方。
それ、おそらくカラフトシシャモです。
樺太からではなく、主にノルウェー(シェア50%)、カナダ、アイスランドなどからの輸入品です。北海道産のものより大ぶりで味は淡白、卵はプチプチ感のあるもの。
そもそもシシャモとは北海道東南部の太平洋岸にだけ生息する固有種で、カラフトシシャモとは似て非なる品種。小ぶりで味は濃厚、卵はふわっと感があるものなんだそうです。
差別化のため「本ししゃも」と呼ばれ、1尾数百円以上する高救品。
到底コンビニのおつまみに使える代物ではなかったようです(^^;)
じゃあ、本ししゃもの不漁がコンビニでの品薄の直接的原因ではない?
Grokさんによれば、魚民がカラフトシシャモにシフトするなどで、コンビニ供給が後回しになった可能性はあるが、円安でカラフトシシャモのコストが上がり、コンビニはもっと利益率の高い商品を優先、若年層の魚離れ、おつまみ需要のナッツやチーズ系へのシフト、などの要因が大きいのでは、ということでした。
ちょっと待ってください、山本さん(古いっ)
昔はししゃもなんか、庶民の魚じゃなかったですか? 輸入なんかそんなにしてなかったでしょう?
そ~なんですよ、川崎さん。1970年代には年間3000トンもとれて、一尾10~30円のお手頃価格で、北海道や東北では家庭でも普通に食べられていたんですよ。干物や冷凍で全国にも種化されていたんですよ。
それが乱獲や海水温上昇、プランクトン減少などで2000年代には漁獲量1000トン以下に落ち込み・・・ということらしいんですね。
Grockさんによれば「1980年代後半~1990年代初頭: この時期が本ししゃもが庶民の食卓に「普通に」上がっていた最後の時代。」なんだそうです。
さて、かつて庶民の魚だったもう一つのものといえば「目刺し」。
「おそ松くん」でも食卓にメザシが登場するシーンが多かったような。
こちらも、原料のカタクチイワシ(マイワシ)の漁獲量が減少(90年代200万トン→2025年20~30万トン)、庶民の食卓から遠ざかってしまいました。
本ししゃもと違って、スーパーで買うこともできますが、今や高級料亭で「伝統の干物」として出るなどという、立ち眩みがしそうな話もあるようです。
ちなみに「目刺し」の「目」は「魚の頭部」を指すそうで、「目に串や縄を刺し通すなんて残酷!」だからと口に変えたわけではないそうです。
そして、同じカタクチイワシ原料の「煮干し」にも、品薄、価格上昇の波が。
味噌汁の出汁に使う人は減ったかもですが、おやつ用の「食べる煮干し」もありますね。シシャモやメザシ同様、魚を丸かじりでぉりので、カルシウムやEPA、DHAの補給には最適です。
カルシウムは骨を丈夫にするだけでなく、イライラを防ぐ効果もあるとか。
最近、世の中が殺伐として、怒りっぽい人が増えているのは、日本人のカルシウム不足も一因だったりして・・・
カルシウム摂って、太陽に当たろう!
チョウチョウキュウリウオってシシャモだっけ?