Nicotto Town



ホームに残ったのは、僕だけだった

最近、制服のない誰かと並んで歩くことが増えた
朝のホーム、笑い声が風に混ざる
自由って、案外静かだ
でも、よく通る
午後の光が床に線を描いて
誰かの靴音が遠くで消える
視線の端に、見覚えのある横顔
片耳のイヤホン
少し伸びた髪
制服じゃない
でも、あの子だった

一年前
「早いね」と笑った声が
密室の沈黙に、ふとよみがえる
声はかけない
名前も呼ばない
ただ、心臓が跳ねた

一秒だけ
秒あしゃ
それは、大人になってしまった青春の残像
それは、言えなかった「久しぶり」の代わりに
風が吹いてくれた一瞬
電車が来て
彼女は乗って
僕は残った
何も起きなかった
でも、遠くで待ってる笑い声を思い出して
僕は、未来のほうを向いていた

#日記広場:日記

アバター
2025/09/30 21:58
> PiPi。さん
乗り損ねて、ベンチでごろ寝w
アバター
2025/09/30 21:41
終電は乗らなきゃよ^^



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