最初は普通に店舗で面接を受けて、そのお店だけで働くと言う普通の働き方をしていたのですが、実は派遣の様な形式でそのコンビニの経験さえあれば面接不要でウェブサイトから好きな日に好きな店舗に応募して、人手が足りていないその店舗に出勤する。

と言う色々なファミマを巡るような事が出来たのです！

メリットとしては 

1.給料がなんと封筒で手渡しで貰えるから凄い嬉しい。

2.普通言われないであろう「君が来てくれて本当に助かった」や「接客が丁寧でまた

お願いしたいと思った」の様な感想をWebサイトを通じて知る事が出来る事。

3.基本的に欠員が出た時に取り敢えずで呼ばれるだけだから、面倒な仕事はふられない。

と言ったことがあって凄く気楽に働けたりする。

ただ、勿論デメリットもあるのだ。

ウェブサイトに登録をして、そこから応募→採用→出勤 の流れになるのですが、業務終了後に店舗側から個人に対する評価がコメントと共に届く。

これが厄介なんです…！

例えば何処かの店舗でミスをしてしまったら、悪いコンビニの店長だったら「◯◯されて迷惑でしたがまぁ使えました」みたいなレビューを書かれるわけです。

そしてそのレビューは誰でも見れるのです。

と、言う物凄い長い前置きになってしまったのですがそうして色々なファミマを巡っていると、ありがたい事にリピートしてくれる店長さんもいるのです。

そして私はとある店舗と出会ってしまった。

その店舗は物凄く皆、仲が良い…と言うか軽い…と言うか凄い不思議な人間関係の店舗だったのです。

例えばバックヤード（在庫置いてあったりスタッフが休憩したりする場所）で、ウィスキーの小さい瓶の一気飲みをして負けた方が2人分おごりとか、そういう事が行われているくらいに。

ある時、私はその中のスタッフの一人に飲みに誘われたのだ。

別に断る理由も無かったし、暇だったから軽い気持ちでおっけーです！って返した。

それが間違いだった。

約束時間が22:00で明らかに普通に飲み始めるにしては明らかに遅い時間帯を提案されたのだ。

当日、現場で待っているとそのスタッフと知らない二人の男が付属品としてついてきて、何か知らないけれど私はそのスタッフと知らない二人と夜中飲む事になった。

店の会計もおごり、そして別の店舗で飲み直す間にタバコを買う時もタバコすらも何故か奢ってもらえる。

明らかにおかしい。

そしてついに違和感が確信に変わるお話をされたのだった。

まず名刺を渡されて、ビジネスの話をされた。

…それはマルチ商法のお誘いである。

22:00に飲み始めた理由がわかった。

終電が無いから逃げようが無いんだ…！

と言う事で朝まで私は得意の詭弁で乗り切るしかない状況に陥った。

これはもう…っ！飲みではない…！

戦いなんだ…っ！

って事で結果的には、詭弁で乗り切ると言うよりお酒の飲み過ぎでお手洗いでずっと吐いてたので向こうももはやマルチの話どころじゃなくなって、やっと日が昇って私は解放された。

その後私は、名刺の連絡先に電話をして「普通に友人としてだったら飲みたかったんすけどマルチは私は大丈夫っす。」とお話をして終わった。

後日、私を飲みに誘ったスタッフから「お前ぶっ◯すぞ！」等の電話やラインがとてつもなく届いたけれども、幸い店長に報告したらクビになっていた。

そして他のスタッフから「うちのスタッフが迷惑かけて本当にごめん！」と謝られた。

取り敢えずはここでまだ一応働いておこう、と思ってまたその謎のコンビニとの付き合いは続くことになった。

謎のコンビニ第一部 完。