2. 孤独な二人
- カテゴリ:日記
- 2025/11/15 01:09:48
0. 終わりの始まり。
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1. 霧
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私は一見、ネットゲームの中では常に人に囲まれてちやほやされていた。
だけど所詮はネットだけの関係で、現実にも友人はいたけれどそれは上辺だけの関係で、私は満たされていなかった。
彼は私以外と交流しているところを見たことがなかった。
現実の友人の話も毎日雑談をしていたのにも関わらず、一度も聞いたことがなかった。
だからこそ、出会ってしまったのかも知れない。
お互いに上辺だけの関係には飽き飽きしていて、最高の一つだけを求めたからこそこの歪な関係は成り立っていたのかも知れない。
いつもゲームの中では二人で行動していて、ゲーム以外でもメッセンジャーでやり取りをする日々が続いていた。
きっとこの世で一番私と多く言葉を交わした人間は彼が最後だと思うくらいに。
そんな中、彼は私に「夢ってある?」って聞いてきた。
彼は小説家になりたい、と言っていた。
私は何においても最強になりたい、と言っていた。
私は「僕には物語とか書けないし、無理だけど◯◯なら頭が良いからきっとなれる」
彼は「お前はゲームでも屁理屈でも十分にもう最強だよw」
と言っていた。
その時彼は私に「詭弁家」という才能に気づかせてくれた。
私は最強になりたかった。
どんな生き物よりも、強く気高い存在になりたかった。
だから彼に私は
「僕は頭が良くないけど、それ以外なら何でも出来る気がする。だから僕と◯◯が一緒だったら何でも出来ると思う」
と言う話をした。
ここから私が彼の力を借りて、共に上に登ろうと誓いを立てて歩き出した。
濃い霧が何処まで続いても、彼とならその先に行ける。
どんなに過酷な道であろうと彼と一緒なら、私に持っていないものを持っている彼となら一緒に歩いていけると思った。
だから彼とこの先も進もうと、その時は思っていた。
どこまでも。
























