嘘の陰影
- カテゴリ:自作小説
- 2026/01/08 18:21:51
第十章
佑真と過ごしていると時間があっという間だ。…「あ、佑真?もう18時になるんだね」…「おぉ、マジか!早ぇな、直ぐ暗くなるからお互いの部屋で風呂入るか」…「そうだね、部屋作りに少し汗もかいた気がするし」…「だよな…さんきゅな、んじゃ風呂入ってまた俺の部屋に来てくれるか?」…「…一緒に寝たいって言ったじゃん」とムッとして彼に言うと…「あぁ…んだな、悪ぃ」…「んーん、大丈夫」と笑ってみせた。…「怒ったんかと思ったわ、ビビったー」と言っていた。…「佑真に怒った事あったっけ?」と私が笑うと、…「優美は怒った事ねーな、何言っても笑ってくれてた感じがする…でもムッとはしてた気がすっけどな…はは」そんな会話をしつつお互いの部屋で風呂に入る事になった。…「そんじゃあ、後でな」…「うん」そう言って私は部屋へと戻って来た次第だ。彼はとても不思議な人だ。嘘の靄の様な物がほぼ見えない。…正直者なんだろうな…煙草を吸いたくなった私はベランダへと出て、ひんやりとした空気感の中煙草を吸う事にした。煙草に火を点け深く吸い込む。…佑真といるとホッとする…そんな事を考えつつ深く深く煙を吸い込んだ。煙草が美味しいと感じるのは久しぶりな気がする。…佑真のお陰かな…そんな事を考えながら煙を堪能していた私だ。段々と暗くなり始め、夜空を見上げながら…ふぅー…と煙を吐き出していた。30分程ベランダにいた私は身体が冷え切っていた。…さむ、お風呂入ろ…と部屋へと戻った。風呂の準備を始め、部屋着を探し始めた私は、黒のパーカーにグレーのパンツを選んだ。私にしてはとても大きなサイズ感だ。それを持って風呂へと向かった。風呂が沸いているのを確認し、風呂へと入った。温かい事は幸せだと思わせる様な感覚。湯船へと浸かりながらいつも思う事だ。20分程湯船へと浸かってしまった。私は…ちょっとのんびりし過ぎたかな…そんな事を思いながら風呂から出て、選んでおいた服を着た。…さて、髪乾かそ…と寝室へと向かった。相変わらず、煙草、白湯は当たり前の様に持って行った。先ずはスキンケアをし、髪を乾かす。その後に当たり前になっていた日記を書き始めた。…今日は佑真と恋人になった日…そんな文章から始まる事にほんの少しの羞恥心もあったが、書き始めたペンはすらすらと文字が出てくる。…佑真、大好きだよ…そんな言葉で締めくくり、日記を閉じた。…さてと…佑真の部屋にでも行こっかな…と白湯を飲み、ロジェガレのオスマンサスの香りを纏い一旦落ち着いてから煙草を持って彼の部屋へと向かう事にした私だ。

























