シマエナガについて⑮
- カテゴリ:日記
- 2026/01/19 16:43:19
シマエナガのヘルパーについてはこんなエピソードもあります↓
「冬の妖精」
2月の午前中、上川の事務所の前にあるナナカマドの木にシマエナガがやってきました。
北海道土産のパッケージなどにもよく登場する近年とても人気のあるかわいらしい鳥です。
白いふわふわした羽毛に黒い目と長い尾が印象的です。
エナガはスズメ目エナガ科の鳥で、北海道に生息するエナガはその亜種でシマエナガと呼ばれます。亜種とは同じ動物として分類されているのにも関わらず、地理的要素で見た目が違う種族のことで、シマエナガは世界でも北海道にしか生息していません。生物の中には種類の違うもの同士が混じり合って行動することがあります。
この写真を撮った日もシジュウカラ、ヤマガラ、シマエナガの混群でした。
おそらく捕食者から身を守るために皆で協力して警戒を行い、採餌の時間をできるだけ増やそうというチームプレーではないかといわれています。
何羽も集まると同じ餌を求めて喧嘩になるのではないかと心配になりますが、
くちばしの小さいシマエナガはアブラムシ。シジュウカラは木に潜んでいる昆虫、ヤマガラは虫よりも木の実がそれぞれ好みのようで、同じ木を訪れても餌の取り合いにはならないのです。
シマエナガはとても小さい鳥ですが、その雛はさらに小さく、弱い存在です。そのためか、卵が孵らなかったり、育児中の雛が天敵に食べられてしまったシマエナガの個体は、別のつがいの子育てを手伝うという珍しい習性があります。稀にシジュウカラの子育てにも参加している例が確認されているようです。
シマエナガはかわいいだけではなく、生き残る為の大切な知恵も持ち合わせているようです。
仲間や、時には種の垣根を乗り越えて、助け合いながら懸命に生きているのです。
「季節ごとの行動と特徴まとめ」
季節→ 主な行動→ 生態の変化
冬(12〜2月)→ 群れで行動・市街地に出没→ 羽毛がふくらみ、雪の妖精の姿に
春(3〜4月)→ つがい形成・巣作り開始 繁殖期で神経質に、群れ行動が減少
初夏(5〜6月)→ 抱卵・ヒナの育成→ つがいで育児、観察は難しい時期
夏(7〜8月)→ 山奥で静かに過ごす→ 幼鳥は親から離れ、自立を始める
秋(9〜11月)→ 群れ再形成・平地へ戻る→ 再び人里での姿が見られ始める
シマエナガの生活は、季節の移ろいとともにリズムよく動いています。
「シマエナガを見たい」と思ったら、季節ごとの生態を意識することが大切。特に秋から冬は観察に最適な時期です。見た目の可愛らしさだけでなく、こうした生活のサイクルや夫婦の行動にも注目してみると、より深くシマエナガの魅力を感じられますよ。
**シマエナガのつがいと巣作り・赤ちゃんの成長**
「巣作りの材料と作り方の工夫」
シマエナガの巣は、自然素材を器用に使ってつくられる、とても繊細で精巧な作品です。
春になると、つがいのシマエナガは静かな場所を選んで巣作りを始めます。場所は主に、木の枝の分かれ目や葉の茂ったところ。人目につきにくく、外敵から身を守れる場所が選ばれます。
巣の材料には、コケ・地衣類・クモの糸・蛾の繭糸などが使われます。これらを組み合わせて、まるでニット帽のような球状の巣をつくるんです。クモの糸や繭糸を“縫い糸”のようにして素材を編み込み、全体をしっかり固定します。この巣は弾力があり、引っ張ると伸びる柔軟さもあるんですよ。
さらに内側には、他の鳥の羽毛や動物の毛をびっしり敷き詰めます。羽毛の数はなんと1000枚以上、2000枚に近いこともあるのだとか。これにより保温性が高まり、卵やヒナを冷えから守る効果があるのです。
そしてもうひとつの工夫は「カモフラージュ」。巣の外側に地衣類や枯れ枝をつけて、木の幹に溶け込むように擬装することで、天敵から見つかりにくい巣に仕上げているのです。
「巣作りの材料と工夫まとめ」
項目→ 内容
使用する主な素材→ コケ、地衣類、クモの糸、蛾の繭糸、羽毛、動物の毛など
巣の形→ ニット帽のような球形・中は空洞でやわらかい
接着方法→ クモの糸や繭糸を「糸」として縫うように固定
内部の工夫→ 羽毛をびっしり敷き、保温性を高める(1000枚以上)
外側の工夫→ 枝や地衣類でカモフラージュし、木に溶け込ませる
作る場所の特徴→ 木の分かれ目・葉の陰・人の少ない静かな場所
小さな体で、これだけの手間をかけて作るなんて、本当に驚きですよね。
ただし、巣作りの途中に人が近づきすぎると、巣を放棄してしまうこともあります。特に50メートル以内に長時間とどまると、強いストレスになるので要注意です。写真を撮る際も、できるだけ離れた場所から短時間で。シマエナガの子育てを守るために、そっと応援してあげたいですね。
「シマエナガの巣の秘密と驚きの工夫とは?」
こちらの記事では、「シマエナガの巣」について詳しく解説します。小さな体で大きな命を育てるシマエナガは、実は巣作りの名人として知られています。繭のような袋型の巣の構造や、ヒナを守るための巧妙な工夫、さらには子育てを助けるヘルパーの存在まで、私たちの想像を超える知恵が詰まっています。
「シマエナガの巣の場所はどこにあるの?」「巣作りの素材や仕組みってどうなってるの?」と気になる方にもわかりやすくまとめました。さらに、卵の数や孵化までの流れ、感動的な巣立ちの瞬間まで丁寧にご紹介します。
このページを読めば、見た目の可愛さだけでない、シマエナガの生きる力と子育ての秘密にきっと驚かされるはず。春の森で繰り広げられる“雪の妖精”の物語を、一緒にのぞいてみませんか?



























