Nicotto Town



シマエナガについて⑯

**シマエナガの巣の特徴と巣作りの秘密**

「巣作りに使われる素材とは」

シマエナガの巣は、驚くほど繊細で丁寧に作られた「手づくりの芸術品」のようです。見た目の愛らしさとは裏腹に、その巣作りには多くの素材と知恵が詰まっているんですよ。
まず大前提として、シマエナガはとても小さな鳥なので、一度に運べる巣材はわずか。それでも根気強く何十回、何百回も行き来して素材を集めるのです。そんな頑張り屋な姿からは、ヒナへの深い愛情が感じられますね。
では、実際にどんな素材が使われているのかを見てみましょう。

素材の種類→ 特徴・役割
コケ→ 弾力があり保温性も抜群。巣の形を保つための“外壁材”として使われます
クモの糸→ 接着剤のように、他の素材を繋ぎ合わせて巣を安定させます。とても粘着性が高いです
蛾の繭糸→ クモの糸と同様に、巣を補強するための重要な接着材です。採る姿がユニークで可愛らしいです
地衣類(苔類)→ 巣の外側に貼りつけて、周囲の木や苔に紛れ込ませるカモフラージュ効果を発揮します
鳥の羽毛→ 内側にたっぷり敷き詰めて、ヒナのためのフカフカなベッドに。一つの巣に1000枚以上運ぶこともあるそうです。

中でも驚かされるのが、クモの糸や繭糸を器用に集める技術です。木の枝からぶら下がったり、ブランコのように揺れたりしながら繭糸を引っ張る様子は、とても愛らしく感動的でもあります。

このように、小さな体で集めた自然素材が、温かく安心な巣を作り上げているのです。まさに自然と共に生きる知恵ですね。ただし、巣材を探すのに時間がかかるため、人間が近づくことでストレスを感じて営巣をやめてしまうこともあります。春先の観察には細心の注意を払う必要がありますね。

「シマエナガの巣の構造と工夫」

シマエナガの巣は、外敵から身を守りつつ、ヒナの成長をしっかりサポートする工夫が凝らされた高機能な「マイホーム」です。その見た目は繭のような袋型。木の幹や枝と見分けがつかないほど自然に溶け込んでいるため、野生動物はもちろん、私たち人間の目にもなかなか見つかりません。そして、巣の構造にもたくさんの工夫があるんですよ。

構造の特徴→ 工夫やメリット

繭型の袋状→ 丸みのある形で外気を遮断しやすく、保温性がとても高い
上部に小さな出入り口→ 雨が入りにくく、外敵の侵入も防ぎやすい
カモフラージュ外壁→ コケや苔を貼って木と同化させ、まるで“木のこぶ”のように見える
羽毛の内装→ 巣の内部はフカフカの羽毛で満たされ、ヒナにとって快適な環境を維持
柔らかくしなる設計→ クモの糸や繭糸で作られているため、風や揺れにもある程度耐えられる柔軟な構造

このように、外観は自然に溶け込み、内側は暖かく快適という「理想の住まい」が完成されているのです。
また、巣の場所選びにも注目です。多くは落葉広葉樹の枝の分かれ目など、葉や枝が自然のブラインドとなる場所に作られます。中には、あえて猛禽類の巣の近くに作ることで、カラスなどの天敵を遠ざけるといった賢い戦略をとる例もあるのです。特に春から初夏にかけては、巣が完成し、卵やヒナが入っている非常にデリケートな時期。このときに巣を探そうと無理に近づくと、親鳥が巣を放棄してしまう可能性があるため、静かに距離をとって見守ることが大切です。つまり、シマエナガの巣は“生き抜くための知恵”が詰まった構造なのです。見つけられた時は、そっとそばで応援したくなりますね。

「巣の場所と見つけにくさの理由」

シマエナガの巣は、見つけようと思っても簡単には見つからないほど巧妙に隠されています。
この鳥たちは、天敵や人間からヒナを守るために、自然と一体化する場所に巣を作る知恵を持っているんです。どこにでも作るわけではなく、周囲の環境を見極めて安全な場所を選ぶ姿勢には感心させられます。
では、どのような場所に巣を作るのか、そしてなぜ見つけにくいのかをまとめてみましょう。

巣を作る場所の特徴→ 見つけにくい理由
藪や枝の密集した木の中→ 枝葉に覆われ、外からはまるで見えない場所に作られる
高い木の枝の又(股)部分→ 地上からは角度的に確認しづらく、しかも鳥の動きも少ないため目立たない
落葉広葉樹が好まれる→ 落葉前後の枝ぶりを利用してカモフラージュできる場所を選んでいる
猛禽類の巣の近くに作る場合も→ 他の天敵を避けるための戦略。大型の猛禽がいることで、カラスなどの中型の捕食者を遠ざけられることもある

巣は苔やクモの糸で作られた袋状の構造をしていて、木の肌やコブに見えることも。本当にそこに巣があるの?と疑ってしまうほどの自然なカモフラージュが施されています。
また、シマエナガは人の気配にとても敏感です。巣材集めの段階で人が近づいただけで、巣作りを中断してしまうこともあるほど繊細。このため、観察者が巣を探そうと無理に近づくことで、営巣放棄のリスクが生じる点には注意が必要です。つまり、シマエナガの巣が見つけにくいのは、巧みなカモフラージュと慎重な場所選び、そして人を避ける警戒心の強さがあるからなんです。

「巣が天敵から身を守る仕組み」

シマエナガの巣は、命を守るための工夫がたっぷり詰まった「防衛型の住まい」になっています。
特に、カラスやヘビ、イタチなどの天敵が多い北海道の自然の中では、ヒナが無事に育つのは簡単なことではありません。そこで、シマエナガたちは巧妙な仕組みを使って巣を天敵から守ろうとしているんです。では、どのような仕組みが巣に備わっているのかを詳しく見てみましょう。

巣の防衛ポイント→ 守りのしくみ・効果

苔や地衣類で外壁をカモフラージュ→ 木の幹や枝と見間違うような見た目にして、巣の存在を周囲から分かりにくくしています
小さな出入り口が上部にある→ 雨水の侵入を防ぎつつ、天敵が簡単に入り込めないような構造で守られています
クモの糸や繭糸で柔軟に作られている→ 木が揺れても巣が破損しづらく、敵の目に留まりにくい柔らかい構造に仕上がっています
猛禽類の巣の近くに営巣する戦略→ 猛禽類にビビる他の天敵が寄りつかないように、あえて強い存在の近くに住まいを構えることもあります
鳥の羽を大量に使った内装→ 外からの冷気を遮断し、ヒナの体温を保つことで、静かに成長できる環境を守ることができます

こうした工夫を積み重ねることで、シマエナガは高確率で巣の存在を気づかれずにヒナを育てることが可能になっているのです。

ただし、どれだけ工夫しても完全ではなく、自然の掟として巣が壊されたり、ヒナが襲われてしまうケースも少なくありません。そのため、人間の観察行動によって場所がバレてしまうことが、最も避けるべきリスクなんですね。

可愛い姿の裏にある、生きるための知恵と努力。それを知ると、ますますシマエナガの巣作りが尊く感じられるのではないでしょうか。

#日記広場:日記




Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.