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シマエナガについて⑰

**シマエナガの巣と春の子育ての様子**

「繁殖期と巣作りのタイミング」

シマエナガの繁殖期は、春の訪れとともに始まります。
冬の間に群れで過ごしていたつがいは、春になるとペアとなり、巣作りを開始します。
この時期はとても繊細な期間。周囲に人の気配があるだけで、巣作りを放棄してしまうこともあるほど慎重です。そのため、観察や撮影をしたい方は、距離感と静けさに最大限配慮することが大切です。
また、巣作りにかかる日数はおよそ1週間前後とされていますが、天候や素材の集まり具合によって変わることもあります。巣の完成後に繁殖行動へと移行し、産卵が始まるという流れです。

項目→ 内容

繁殖期の時期→ 3月中旬~6月ごろ(地域や気候で前後)
巣作りの開始→ 気温が上がり始める3月~4月にかけて
つがいの形成時期→ 冬の群れから春にかけて自然とペアが形成される
人の影響→ 人の接近や音に敏感で、営巣放棄の原因になることも
観察の注意点→ 最低でも20〜30mの距離をとり、短時間で静かに行動するのが理想的

こうした工夫を積み重ねることで、シマエナガは高確率で巣の存在を気づかれずにヒナを育てることが可能になっているのです。ただし、どれだけ工夫しても完全ではなく、自然の掟として巣が壊されたり、ヒナが襲われてしまうケースも少なくありません。そのため、人間の観察行動によって場所がバレてしまうことが、最も避けるべきリスクなんですね。可愛い姿の裏にある、生きるための知恵と努力。それを知ると、ますますシマエナガの巣作りが尊く感じられるのではないでしょうか。

シマエナガにとって繁殖期は命をつなぐ大切な時間。
この時期の行動を知っておくと、より優しい目線で彼らを見守れるようになりますね。

「卵の数と孵化までの日数」

シマエナガは一度の繁殖で、なんと7~10個もの卵を産むことがあります。
小さな体でこれだけの数の卵を抱えるなんて、驚きですよね。産卵は1日1個のペースで進み、すべての卵を産み終えた後に「抱卵期」がスタート。この抱卵はおよそ2週間ほど続きます。巣の中ではメスが卵を温め、オスは周囲の警戒や餌の運搬を担当します。ちなみに、巣立ちまでの全体的な流れを見てみると、産卵から雛の巣立ちまでおよそ5週間前後かかるといわれています。

項目→ 内容

産卵数→ 7~10個程度(多産だが、天敵に狙われるリスクも高い)
産卵ペース→ 1日1個ずつ
抱卵期間→ 約12~14日間(2週間ほど)
孵化後の期間→ 約14~18日で巣立ち(合計で約5週間)
親鳥の役割→ メスは温める、オスは見張りや給餌サポートなどを担当

たくさんの卵が産まれても、無事に巣立てるヒナはほんのわずか。それだけに、親鳥の献身的な子育てには感動してしまいます。小さな命の重みを感じながら、静かに応援してあげたいですね。

「子育て中の親鳥の行動」

シマエナガの親鳥は、夫婦で協力しながら、非常に手厚い子育てを行います。そしてそのサポートには、「ヘルパー」と呼ばれる仲間の存在が欠かせません。このヘルパーとは、つがいになれなかった若いオスや、前の年に生まれた子どもたちが多いとされています。彼らは自分の子ではないヒナに対しても、給餌をしたり、見張りをしたりと立派な子育てを担います。

また、巣立ちが近づいてくると、3〜4羽ものヘルパーが加勢することもあります。
この時期はヒナの成長スピードに差が出やすく、成長が遅れているヒナに重点的に餌を与えるなど、きめ細やかな配慮も見られるのが印象的です。家族を超えた支え合いの姿に、人間社会との共通点を感じる人も多いのではないでしょうか。

行動の内容→ 詳細

餌運び→ 親鳥が5〜10分おきに虫や幼虫を巣へ運ぶ
衛生管理→ 排泄物を口にくわえて巣の外へ運び出し、巣内の衛生を保つ
見守り・警戒→ オスを中心に外敵の警戒を行い、周囲の安全を確保
ヘルパーの協力→ 未婚の若鳥や前年の子どもが参加し、給餌・警戒・巣立ちサポートなどを行う
親鳥の変化→ 子育て中は毛が抜けたり尾羽が曲がったりするほどの疲労感が見られる

こんなにも一生懸命に子どもを育てる姿は、見ていて胸が熱くなりますよね。
観察するときは、そっと遠くから見守ってあげましょう。


「巣立ちまでの流れとヒナの成長」

シマエナガのヒナは、孵化から約3週間で巣立ちを迎えます。この短い期間の中で、驚くほど早く成長していきます。最初の数日は、親鳥に餌をもらう以外は巣の中でじっとしているだけですが、10日を過ぎたあたりから、羽をばたつかせたり、外の音に反応するようになってきます。そして親鳥がエサを持たずに巣の前で呼びかけるようになると、それが巣立ちのサインです。

巣から出たばかりのヒナたちは、まだ飛ぶのが苦手でバランスを崩したり、地面に落ちてしまうこともあります。
そんなときも、親鳥やヘルパーが近くで見守ってくれているので安心です。巣立った直後のシマエナガのヒナたちは、枝に並んでくっつき合う「シマエナガだんご」という行動を見せてくれます。これは巣立ったばかりのヒナたちが、体温を保ちつつ親鳥の餌を待つために自然と行う姿で、そのあまりの可愛さに多くの人が心を奪われています。

項目タイトル→ 内容

孵化後の成長期間→ 約18〜21日間(3週間ほど)
巣立ちの合図→ 親鳥が巣の外から呼びかけたり、餌を持たずに来るなどして促す
巣立ちの様子→ 1羽ずつ巣から出て、近くの枝へと飛び移り、行動を共にするようになる
シマエナガだんご→ 巣立ち直後のヒナが並んで枝にとまり、くっついて過ごす愛らしい行動
飛行の練習→ 親鳥やヘルパーがつきそいながら、徐々に飛び方を覚えていく
顔つきの変化→ 巣立ち直後のヒナは目の周りに黒い斑があり、秋には真っ白な顔へと変化する

無事に巣立ったヒナたちは、その後も親やヘルパーに見守られながら、次第に独り立ちしていきます。
このように、シマエナガの巣立ちはただの「ひとつの成長」ではなく、家族や仲間のつながり、命のリレーともいえるかけがえのない営みです。愛らしい姿の裏にあるこうした命がけの努力を知ることで、私たちはもっと深くシマエナガに心を寄せたくなるはずです。そしていつか、あなたの目の前にも、小さな“雪の妖精”たちの感動の瞬間が訪れるかもしれません。

*シマエナガのヒナに与えるエサや親鳥が食べているものについてはこちらをご覧ください↓

**シマエナガは何を食べる?ヒナや成鳥が食べる物とは**

ふわふわの白い姿で「雪の妖精」とも呼ばれるシマエナガ。近年はSNSやグッズでも人気が高まり、「シマエナガは何を食べる?」と気になって検索される方も増えています。この記事では、そんなシマエナガがどんなものを食べて生きているのかを、春夏秋冬の季節ごとの特徴やヒナの食事、給餌の様子、生息地ごとの食性の違いまでわかりやすくご紹介します。とくに、冬の北海道という過酷な自然環境の中で、シマエナガがどんな工夫をしながらエサを確保しているのかは、多くの人にとって驚きかもしれません。可愛いだけじゃない、たくましく生きるシマエナガの「食べること」に注目してみましょう。


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