Nicotto Town



アスファルトの夜

雨が 歩道を黒く叩いている。
街灯は 汚れきった水たまりに
安っぽいネオンを 放り投げていた。
俺は 火のつかないライターを捨て
湿った煙草の 苦味を噛む。
誰かが 裏路地で 短い悲鳴をあげ
それもすぐに 車の騒音に 塗りつぶされた。
正義なんて言葉は 辞書の中だけの話だ。
ここでは 冷えたコーヒーと 装填された弾丸
それだけが 明日へのわずかな 約束になる。
バーの扉が開き ジャズが漏れ出す。
俺は コートの襟を立て
名前も知らない 闇の中へ 足を出すだけだ。


#日記広場:日記




Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.