Nicotto Town



最終便、凍てつくアンカレッジで



ネオンが死んだ午前三時。
アンカレッジの滑走路は、
真っ白な沈黙に覆われている。
ラウンジの安コーヒーは泥の味。
隣に座った女は、
見覚えのある寂しさをバッグに詰めていた。
「東京まで?」
「さあ、どうかしら」
ロシアを迂回するジェットの音が、
北極の夜を切り裂く。
さよなら、昨日までの俺。
ここから先は、誰も俺を知らない。
窓の外はマイナス四十度。
心も一緒に、凍りつけばいい。
最後の飛行機、
アンカレッジ経由、
行き先は―――俺の知ったことか。

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