硝子越しの群青
- カテゴリ:人生
- 2026/03/12 21:28:59
場末のバーの止まり木で
琥珀色の液体を飲み干す
氷が鳴らす乾いた音は
かつて誰かが囁いた、約束の残響だ
琥珀色の液体を飲み干す
氷が鳴らす乾いた音は
かつて誰かが囁いた、約束の残響だ
胸のポケットに挿した
枯れかけの小さな花
花言葉なんて、とっくに忘れた
「私を忘れないで」
その言葉だけが、弾丸のように胸を貫いたままだ
枯れかけの小さな花
花言葉なんて、とっくに忘れた
「私を忘れないで」
その言葉だけが、弾丸のように胸を貫いたままだ
冷たい雨が、ネオンの光を舗道に溶かす
追いかけても追いつけない
幻の輪郭をなぞるように
俺は今日も、紫煙の向こうに青を視る
追いかけても追いつけない
幻の輪郭をなぞるように
俺は今日も、紫煙の向こうに青を視る
「忘れてくれ」と言い残して
背を向けたのは俺の方だった
それなのに、足元の水溜まりには
あの日と同じ、空の色をした花が揺れている
背を向けたのは俺の方だった
それなのに、足元の水溜まりには
あの日と同じ、空の色をした花が揺れている
記憶という名の、決して落ちない汚れ
洗っても、拭っても
この鮮やかな群青だけは
俺の孤独を、赦してはくれない
洗っても、拭っても
この鮮やかな群青だけは
俺の孤独を、赦してはくれない
























