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- カテゴリ:日記
- 2026/03/13 12:21:53
窓の外の雨を、あんたは「憂鬱だ」と言い
私はそれを「証拠隠滅にちょうどいい」と考える
違う世界に住む二人が、こうして言葉を交わすのは
深夜の交差点で、一瞬だけ信号が青になるようなものだ
挨拶は短くていい。
私の影が、あんたの光を遮ってしまう前に。
運命の女神は、いつも気まぐれにサイコロを振る
たまたまあんたの目の前に、私というハズレクジが落ちただけさ
初めまして。
握手はよそう。私の手は、安物のタバコと皮肉で汚れている。
代わりに、この静寂を共有しよう。
それがこの街で、私が差し出せる唯一の綺麗なものだ。
あんたの歩く道が、いつも舗装されていることを願うよ。
ぬかるみに足を取られるのは、私一人で十分だ。
だが、もしも夜の闇が深すぎて
自分の足元が見えなくなった時は、思い出してくれ。
闇の中で目を凝らすことだけが取り柄の、
私という男がいたことを_
























