Nicotto Town ニコッとタウン

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硝子(ガラス)の弾丸

雨の夜には 安いウィスキーがよく似合う
琥珀色の液体に沈むのは
昨日撃ち抜いた 誰かの野望の残骸だ
「永遠」なんて言葉を信じるほど
俺は若くもないし おめでたくもない
指先で転がす 使い古されたジッポーの火
揺れる炎に 消えた女の影を重ねる
手に入れたはずの真実は
夜明けの霧に溶けていく 砂の城のように
守り抜いたはずのプライドは
都会の騒音にかき消される 乾いた足音のように
儚(はかな)むなど 柄じゃないと笑ってみても
コートの襟を立てる その一瞬
胸の奥に刺さった 透明な破片が疼く
命は一発の銃声
愛は一時の停電
すべては このグラスが空になるまでの
束の間の 幻(ゆめ)に過ぎない
飲み干してしまえば また独り
冷たい鉄の重みを 腰に確かめ
俺は夜の淵へと 背中を向ける_

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