Nicotto Town ニコッとタウン

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硝子の夜

よるのとばりがおりるとき
街は安物のタキシードを羽織る
ネオンの飛沫がアスファルトを叩き
誰かのついた嘘が、水溜まりに溶けていく
バーボンの琥珀色は、裏切りの味がした
カウンターの隅、使い古された孤独を
灰皿に押しつけて、俺はただ煙を吐き出す
煙(スモーク)の向こう側、かつての面影が揺れた
追う者と、追われる者
どちらも結局、同じ影の住人だ
言葉にできない絶望を、奥歯で噛みしめる
よるのとばりがおりるとき
正義なんてものは、安酒の泡と一緒に消える
冷えた風が、ビルの隙間を泣きながら抜けていく
俺は襟を立て、また一つ、見えない標的を探し始める
サヨナラを言うには、夜が少し、深すぎた

#日記広場:人生




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