最前線の幽霊
- カテゴリ:日記
- 2026/03/24 11:19:47
真夜中、体温計が38度を示した。
熱は嘘をつかないが、この身体も嘘をつく。
俺の血液銀行は倒産寸前だ。
白血球(やつら)はどこへ消えた?
熱は嘘をつかないが、この身体も嘘をつく。
俺の血液銀行は倒産寸前だ。
白血球(やつら)はどこへ消えた?
好中球は逃げ出した。
リンパ球はストライキ中。
俺の静脈は、たった数人の老兵が守る
人影のない防衛線だ。
リンパ球はストライキ中。
俺の静脈は、たった数人の老兵が守る
人影のない防衛線だ。
「さあ、来いよ」
喉の奥でくすぶる細菌(マフィア)どもに、
安物のウィスキーでうがいをしてやる。
痛い。だが、静かだ。
喉の奥でくすぶる細菌(マフィア)どもに、
安物のウィスキーでうがいをしてやる。
痛い。だが、静かだ。
赤い血液の川を、
透明な幽霊がパトロールしている。
数じゃない、質だ。
そう強がってみても、指先は少し冷たい。
透明な幽霊がパトロールしている。
数じゃない、質だ。
そう強がってみても、指先は少し冷たい。
朝になれば、検査結果が出る。
主治医は無表情に「少ないですね」と言うだろう。
俺は帽子を深くかぶり、
熱の霧の中へ、また一人で歩き出す。
主治医は無表情に「少ないですね」と言うだろう。
俺は帽子を深くかぶり、
熱の霧の中へ、また一人で歩き出す。
今夜も、世界は俺の体内で、
脆く、静かに闘っている。
誰にも見せられない、孤独な最前線。
脆く、静かに闘っている。
誰にも見せられない、孤独な最前線。



























