宇宙が閉じる — 特異点の詩
- カテゴリ:日記
- 2026/03/30 23:48:54
遠くが消えるんじゃない
近くが、逃げ場を失っていく
空間は縮んでいるはずなのに
どこにも「端」が現れない
逃げても、逃げても
同じ場所に近づいていく
時間は進んでいるのに
「あとどれくらい」が意味をなくす
時計は動いている
でも、その針は
どこへ向かっているのかわからない
光が遅れる
音が遅れる
思考さえ、わずかに遅れる
そして気づく
「最後の瞬間」が来ない
無限に近づくのに
決して触れない
終わりがあるはずなのに
終わりに到達できない
その違和感だけが濃くなっていく
そして、ある瞬間
何も起きないまま
すべてが成立しなくなる
—— 特異点 ——


























