Nicotto Town ニコッとタウン

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夜が明けるまで

誰もいないバーの片隅、
氷が溶けて、琥珀色の液体に細い筋を描く。
世界がどれほど騒がしくても、
ここには、厚い沈黙の壁がある。
読み飽きた新聞の文字が、
意味を失って、ただの黒いシミに変わる。
何者でもなく、どこへも行かず、
ただ、自分の重みだけを感じている。
壁の古時計が、重たい秒針を刻む。
それは何かを数えているのではなく、
ただ、無慈悲に「今」を削り落としているだけだ。
誰の影も踏まず、
誰の体温も求めない。
この氷のように冷たく、
透き通った孤独だけが、
唯一、裏切ることのない連れ合いだ_

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