Nicotto Town ニコッとタウン

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灰のイデア、あるいは不在の証明

夜の静寂は、単なる音の欠如ではありません。
それは、世界が吐き出した巨大な「問い」そのものです。
あなたは外套の襟を立て、その問いの中を歩く。
まるで、自分の影が自分自身を裏切らない唯一の友であるかのように。
我々は、琥珀色の液体に「意味」という名の毒を混ぜて飲み干します。
喉を焼くその痛みだけが、
デカルトが疑い得なかった「我」を、辛うじて繋ぎ止めている。
硝煙の匂いは、過ぎ去った刹那の墓標。
愛とは、他者の深淵を覗き込み、
そこに映る自分の孤独に、名前をつける行為に過ぎないのかもしれません。
引き金を引く指先と、詩を綴るペン先。
その間に横たわる無限の距離を、
あなたは「宿命」という、実体のない言葉で埋めてゆく。
夜が明ければ、太陽という名の残酷な真実が、
すべての曖昧さを焼き尽くすでしょう。
しかし今この時、この止まり木だけは、
「何者でもない自分」を許される、唯一の聖域(サンクチュアリ)なのです_

#日記広場:人生




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