国際客船ターミナル悲歌(エレジー)
- カテゴリ:日記
- 2026/04/05 20:47:53
錆びついたクレーンが、重たい空を釣り上げている。
ここは夢の終着駅、あるいは絶望の始発港。
潮風は安物のバーボンのように、喉の奥をヒリつかせた。
ここは夢の終着駅、あるいは絶望の始発港。
潮風は安物のバーボンのように、喉の奥をヒリつかせた。
かつて、この桟橋には華やかな香水の匂いが満ちていた。
今はただ、腐った海藻と、誰かが置き忘れた後悔の臭いがするだけだ。
大型客船の汽笛が、遠くで獣の呻きのように響く。
それは、二度と戻らない女の、掠れた笑い声に似ていた。
今はただ、腐った海藻と、誰かが置き忘れた後悔の臭いがするだけだ。
大型客船の汽笛が、遠くで獣の呻きのように響く。
それは、二度と戻らない女の、掠れた笑い声に似ていた。
俺のコートの襟を立てたところで、孤独までは隠せない。
ポケットの中には、使い古されたライターと、
宛先のない片道切符が、一枚。
ポケットの中には、使い古されたライターと、
宛先のない片道切符が、一枚。
「さよなら」という言葉は、波に洗われて消えた。
夜の帳が降りる頃、ターミナルの灯りだけが
行き場を失った影たちを、冷たく照らし続けている。
夜の帳が降りる頃、ターミナルの灯りだけが
行き場を失った影たちを、冷たく照らし続けている。
ここは国際客船ターミナル。
男たちが誇りを捨て、女たちが過去を埋める場所。
夜明けが来ても、俺の心にある霧が晴れることはないだろう
男たちが誇りを捨て、女たちが過去を埋める場所。
夜明けが来ても、俺の心にある霧が晴れることはないだろう

























