忘却の彼方へ
- カテゴリ:人生
- 2026/04/09 12:20:20
古いレコードが溝をなぞる音と
琥珀色の液体が喉を焼く熱さ
それだけが、この部屋の沈黙を肯定してくれる
琥珀色の液体が喉を焼く熱さ
それだけが、この部屋の沈黙を肯定してくれる
かつて守り抜こうとした約束も
胸に刻みつけたはずの痛みも
時間のやすりに削られ
滑らかな無へと変わっていく
胸に刻みつけたはずの痛みも
時間のやすりに削られ
滑らかな無へと変わっていく
窓の外、ヘッドライトの列が
遠い銀河のように流れては消える
あの中に俺の居場所はもうないし
誰かが俺を待っているはずもない
遠い銀河のように流れては消える
あの中に俺の居場所はもうないし
誰かが俺を待っているはずもない
「忘れる」んじゃない
ただ、世界から少しずつ
自分という存在を削ぎ落としているだけだ
ただ、世界から少しずつ
自分という存在を削ぎ落としているだけだ
飲み干したグラスの底に
最後に残った氷の欠片
それが溶け切る頃には
俺の名前さえ、風に溶けていくだろう
最後に残った氷の欠片
それが溶け切る頃には
俺の名前さえ、風に溶けていくだろう
振り返るな
光も影も、すべてはまどろみの中
忘却の彼方へ_
光も影も、すべてはまどろみの中
忘却の彼方へ_

























