ニコ店硝子のメニューと燻る煙
- カテゴリ:日記
- 2026/04/11 08:23:47
場違いなほど白いクロスの角
タバコの灰が、音もなく落ちた。
ここは「沈黙」を前菜に出す店。
客は皆、自分の影をクロークに預け
名前を忘れたフリをして、椅子を引く。
タバコの灰が、音もなく落ちた。
ここは「沈黙」を前菜に出す店。
客は皆、自分の影をクロークに預け
名前を忘れたフリをして、椅子を引く。
隣の店は「昨日」を煮込むキッチン。
焦げ付いた後悔と、少々のスパイス。
シェフは一度も顔を見せないが
出されるスープは、驚くほど冷たくて苦い。
それを飲み干すのが、この街の流儀だ。
焦げ付いた後悔と、少々のスパイス。
シェフは一度も顔を見せないが
出されるスープは、驚くほど冷たくて苦い。
それを飲み干すのが、この街の流儀だ。
角を曲がれば「嘘」を焼くステーキハウス。
レアで頼めば、真実が血のように滴り
ウェルダンなら、夢はただの炭になる。
ナイフを入れるたび、ギチリと鳴る音が
誰かの古い傷跡を、優しくなぞった。
レアで頼めば、真実が血のように滴り
ウェルダンなら、夢はただの炭になる。
ナイフを入れるたび、ギチリと鳴る音が
誰かの古い傷跡を、優しくなぞった。
どいつもこいつも、腹を満たしたいんじゃない。
ただ、消えない空腹を確認しに来るだけさ。
俺はバーボンを一口、喉に流し込む。
氷がグラスに当たる音だけが
この不条理な夜の、唯一の正解だった。
ただ、消えない空腹を確認しに来るだけさ。
俺はバーボンを一口、喉に流し込む。
氷がグラスに当たる音だけが
この不条理な夜の、唯一の正解だった。

























