風
- カテゴリ:日記
- 2026/04/11 13:26:29
街を洗う雨はあがったが
湿った風はまだ、
誰かの言い訳のようにまとわりつく。
湿った風はまだ、
誰かの言い訳のようにまとわりつく。
火をつけたばかりの煙草を
指に挟んだまま
俺は角を曲がる。
指に挟んだまま
俺は角を曲がる。
コートの襟を立てるのは
寒さを凌ぐためじゃない。
そこに隠した、
戻ることのない過去を
風にさらわれないためだ。
寒さを凌ぐためじゃない。
そこに隠した、
戻ることのない過去を
風にさらわれないためだ。
「答えなら、風に吹かれている」
昔の男がそう歌ったらしいが、
吹き抜けるのは、
砂混じりの孤独と、
安物のバーボンの匂いだけ。
昔の男がそう歌ったらしいが、
吹き抜けるのは、
砂混じりの孤独と、
安物のバーボンの匂いだけ。
問いかける相手はもういない。
足元を転がる空き缶が、
乾いた音を立てて闇に消える。
足元を転がる空き缶が、
乾いた音を立てて闇に消える。
俺は煙を吐き出し、
足早に夜へと溶け込んでいく。
風が背中を叩く。
それは、行けという合図か。
それとも、
すべてを忘れろという、拒絶か。
足早に夜へと溶け込んでいく。
風が背中を叩く。
それは、行けという合図か。
それとも、
すべてを忘れろという、拒絶か。

























