Nicotto Town ニコッとタウン

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インディゴ・レゾナンス

風が止まり、夜が凝固する。
冷たいブルーの闇を切り裂くのは、
誰の喉も通らなかった、掠れたサックスの咆哮だ。
それは、祈りにも似た
一滴の「青い涙」。
スピーカーの向こう側で、
かつて誰かが流した孤独が、
今、俺の胸の最も深い場所に、波紋を広げていく。
今は、震えるグラスを支えるためだけにある。
指先に伝わる氷の感触と、
鼓膜を震わせる、重く切ないベースの低音。
「美しい」と呟くことさえ、この音の前では無力だ。
消え入りそうなピアノの旋律が、
隠していたはずの、古傷の縁(ふち)を優しくなぞる。
それは痛みではなく、
この世界に独りであるという、残酷なまでの肯定。
旋律が、夜の帳(とばり)に溶けていく。
俺はただ、青い煙を吐き出し、
この泣けるほどの静寂に、魂を委ねる。
明けない夜はない、などという言葉は
このジャズの前では、ただの虚飾だ。
このまま、この音色と共に
永遠の孤独の中に_

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